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盗まれた『007』撮影用アストンマーティン、25年ぶりに中東で発見か

ショーン・コネリー Sean Connery
© MGM/UA 写真:ゼータイメージ

1964年公開の『007 ゴールドフィンガー』で初めて登場したジェームズ・ボンドの相棒アストンマーティンDB5。主演を務めたショーン・コネリーは、『007 サンダーボール作戦』(1965)でも同じ車で敵とのカーチェイスを繰り広げた。

1986年、この2作品の撮影で使用されたアストンマーティンDB5はオークションにかけられ、実業家のアンソニー・プグリエーセ氏によって約3,000万円という巨額で落札。しかし、それから11年後の1997年、保管されていた米フロリダにあるボカラトン空港の格納庫から忽然と消えてしまっていた。

そして、2021年。何者かによって盗まれていたとされるアストンマーティンDB5が、25年の時を越えて発見されたという報道が舞い込んできた。英The Telegraphによれば、この消えたアストンマーティンをずっと調査してきたという盗品追跡の専門家クリストファー・マニエロ氏が中東で発見したというのだ。

そもそも、25年前にどのようにして盗まれたのかということ自体不明であったアストンマーティンだが、マニエロ氏は、シリアルナンバーによって追跡し、番号が一致した車が位置する推定地域を特定したという。同氏によれば、車の所有者や正確な位置は現時点で定かでないというが、ドバイ、サウジアラビア、クウェート、バーレーンが有力地域とのことだ。

「こうした国々には有名な自動車コレクターがたくさんいるので、車はこの国のどこかにあるはずです」とマニエロ氏。名を挙げられた国々は地続きになっており、マニエロ氏も「車も陸で移動されていたのでしょう」と見立てている。

また、このたびの発見にあたり、推定市場価格も発表されており、その額は日本円にしておよそ27億円にも及ぶという。1986年にプグリエーセ氏が落札した3,000万円からは桁が2つ違う。現時点で、マニエロ氏は現地当局に通報しておらず、「そうする前に今の所有者が自分から名乗り出てくれるのが良いです」と慈悲を与えている。

それにしても、なぜ四半世紀も調査されていたにもかかわらず、アストンマーティンは姿をくらまし続けていたのだろう。まさか、『007 ダイ・アナザー・デイ』(2002)でピアース・ボンドが乗っていたアストンマーティンみたいに、車の姿を消せるカモフラージュ機能が搭載されていたなんてことはないよね……?

Source: The Telegraph

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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