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伊坂幸太郎『マリアビートル』ハリウッド版は日本の新幹線が舞台に ─ 東京発・京都行の車内でブラッド・ピットらがアクション

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伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』をハリウッドで実写映画化する『Bullet Train(原題)』は、原作通り日本が舞台となるようだ。

原作の『マリアビートル』は東京発・盛岡行の東北新幹線で繰り広げられる、殺し屋たちによるスリラー・エンターテインメント。ハリウッド版はこれまで情報が少なく、”新幹線”を意味するBullet Trainという原題と、キャスト情報のみが伝えられていた。

判明しているキャストの中で、日本人の役を演じられるのは真田広之と福原かれん、日系のアンドリュー・コージのみ。そのため、舞台は日本ではなく海外になるとも考えられた。ところが監督のデヴィッド・リーチが、米Deadlineのインタビューで「東京発・京都行の、日本の新幹線の車内が舞台」と話しているのだ。撮影は2020年11月より米ロサンゼルスにてソニーのスタジオで行っている。

原作通り日本が舞台になるわけだが、東京発・京都行ということで、東北新幹線から東海道新幹線に変更されたようだ。京都のほうがよりグローバルにアピールできるという判断があったのかもしれない。

別のインタビューでは、同作のセカンドユニット監督のグレッグ・レメンターが「ブラッドはスタントや格闘の95%を自分でやっている。生まれながらのアスリートだ」と絶賛。つまり日本の新幹線の中で、ブラッド・ピットが大暴れするアクションが見られるということだ。主演前作『アド・アストラ』(2019)では宇宙を旅した大スターが、ついに私たち日本人の生活圏で戦いを繰り広げる。

ブラッド・ピットの役名は”Ladybug”と発表されており、これは日本語でてんとう虫を意味することから、ピットは原作の七尾に相当する役を演じると見られる。七尾はツキのない殺し屋で、業界では「天道虫」と呼ばれている。

『キスから始まるものがたり』ジョーイ・キングがプリンスという名でキャスティングされており、これは原作の「王子」となる役どころと思われる。王子は一件可愛らしい男子中学生だが、極めて高い頭脳と残虐性を隠しており、劇中では主人公の木村を徹底的に追い詰めることとなる。映画版では女性に置き換わったようだ。

ほか、出演は『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)や『TENET テネット』(2020)アーロン・テイラー=ジョンソン、『デッドプール2』(2018)『ジョーカー』(2019)ザジー・ビーツ、「HEROES/ヒーローズ」(2006-2010)マシ・オカ、『マン・オブ・スティール』(2013)『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)マイケル・シャノン、『パーシー・ジャクソン』シリーズ主人公のローガン・ラーマンさらレディー・ガガバッド・バニー、そしてサンドラ・ブロックとオールスター・キャスト。超豪華メンバーで、伊坂幸太郎の小説が映像化を果たす。

監督のデヴィッド・リーチといえば『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)『デッドプール2』(2018)などのアクション映画で知られる。さらに、プロデューサーには『イコライザー』シリーズや『マグニフィセント・セブン』(2016)などの監督で知られるアントワーン・フークアや『アトミック・ブロンド』(2017)ケリー・マーコミックらが参加している。完成すれば、日本でもたいへんな話題となるだろう。

Source:Deadline,Vulture

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