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『ザ・バットマン』特報映像が公開、ヒーロー&ヴィランの新解釈で挑む「探偵物語」

https://www.youtube.com/watch?v=NLOp_6uPccQ

DCが新たに挑む単独映画『ザ・バットマン(原題:The Batman)』の特報映像が世界公開された。2020年8月23日(日本時間)、DC史上最大のバーチャルイベント第1弾「DCファンドーム:ホール・オブ・ヒーローズ」のトークセッションにてお披露目となった。

脚本・監督のマット・リーヴスは、トークの中で本作を「探偵物語であり、アクション・ストーリーであり、ブルース・ウェインの非常にパーソナルな物語」だと形容。ブルースの若き日が描かれる本作では、彼がヒーローになっていくさまが描かれることになる。劇中で起こる殺人事件が、ゴッサム・シティの歴史に深く絡み合い、バットマンの誕生やウェイン家ともつながるのだ。

ポイントは、本作がいわゆる“オリジン・ストーリー”ではなく「イヤーツー」の物語であるところ。ロバート・パティンソン演じるブルース・ウェイン/バットマンは欠陥のある人間であり、失敗を重ねながら成長するそう。また本作では、ブルース以外にも多くのキャラクターの解釈を一新。コリン・ファレル演じるペンギン、ポール・ダノ演じるリドラー、ゾーイ・クラヴィッツ演じるキャットウーマン、アンディ・サーキス演じるアルフレッド・ペニーワース、ジョン・タトゥーロ演じるカーマイン・ファルコン、そしてジェフリー・ライト演じるジェームズ・ゴードンまで「かつてない」造形となり、ゴッサム・シティの描かれ方も従来とは異なるという。

リーヴス監督によれば、本作に影響を与えたのは『チャイナタウン』(1974)や『フレンチ・コネクション』(1971)、『タクシードライバー』(1976)。1970年代に製作された「リアルな、ストリートの」作品にインスパイアされているということで、ヒーロー映画の再創造という意味では『ジョーカー』(2019)に近い位置づけの作品となるのかもしれない。

なお予告編の公開に先がけては、米ワーナー・ブラザースの公式Twitterにて場面写真もお披露目となっていた。

ちなみに本作は、米HBO Maxにて、ゴッサム市警のスピンオフドラマ(タイトル未定)の製作が早くも決定済み。こちらは映画以上にゴッサムの腐敗に迫る内容となり、コミック「バットマン:イヤーワン」に回帰しながら、汚職警官たちがどのようにゴッサムの変化を見ていたかが描かれるということだ。

映画『ザ・バットマン(原題:The Batman)』は2021年10月1日に米国公開予定。コロナ禍の影響で撮影は中断されているが、2020年9月の再開を目指して準備中であり、年内の撮影終了を目指すと伝えられている

なお「DCファンドーム:ホール・オブ・ヒーローズ」は2020年8月23日(日)2:00~26:00に開催。第2弾「DCファンドーム:ディスカバー・マルチバース」は9月13日(日)2:00~26:00に開催される(※どちらも日本時間)。

Source: DC FanDome

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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