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「ゴーストライダー」リブート版ドラマ、製作中止に ─ 「創作上の行き詰まり」のため、米Huluが決断下す

米Huluが、マーベルの人気ダークヒーローを主人公とする「マーベル ゴーストライダー(原題:Marvel’s Ghost Rider)」の製作を中止したことがわかった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。

骸骨の頭部を持ち、地獄の業火(ヘルファイア)を身にまとうゴーストライダーは、ニコラス・ケイジ主演で映画化されたのち、「エージェント・オブ・シールド」シーズン4(2016-2017)でドラマ作品に初登場。コミックでは“4代目”であるロビー・レイエス役には、『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019年11月8日公開)を控えるガブリエル・ルナが抜擢されていた。なお、単独作「マーベル ゴーストライダー」は設定を一新するリブート作となる予定だったが、ガブリエルは継続して主演を務める予定だった。

「マーベル ゴーストライダー」の製作は2019年5月に発表されていたが、今回の報道によると、製作チームは「創作上の行き詰まりを解決できなかった」ため、Huluによって製作中止が決断されたという。製作発表当時、エグゼクティブ・プロデューサー兼ショーランナーには「スニーキー・ピート」「Empire 成功の代償」のイングリッド・エスカジェダが起用されたと伝えられていたが、製作中止にあたっては、同職に「ハンニバル」や「マーベル パニッシャー」のスティーヴ・ライトフットが就任していたことが明らかになっている。詳細は分かっていないが、すでに内部ではショーランナーの交代劇が起こっていた可能性もありそうだ。

今回の製作中止を受け、Hulu以外の配信サービスや放送局が「マーベル ゴーストライダー」の引き取り手として登場するかどうかは不明。しかしエグゼクティブ・プロデューサーを務めていたマーベル・テレビジョンのジェフ・ローブ氏が、本作を皮切りに「アドベンチャー・イントゥ・フィアー(Adventure into Fear)」と称される“恐怖シリーズ”の始動を計画していたことを見落としてはならない。また、同じくシリーズの第1弾として計画されていた、連続殺人鬼を親に持つダイモン&アナ・ヘルストローム兄妹を主人公とする「マーベル ヘルストローム(原題:Marvel’s Helstrom)」の企画は現在も進められているとのこと。なおジェフ氏は、ほかにも計3~4作品の企画が存在することを明らかにしていた。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。