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『ゴジラvsコング』コロナ禍で屈指の大ヒット、海外初動は『TENET テネット』超え

ゴジラvsコング
© 2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

ゴジラとキングコング、二大怪獣の決戦がいよいよ開幕した。映画『ゴジラvsコング』が日本やアメリカを除く世界各国で劇場公開を迎え、コロナ禍のハリウッド映画として随一の興行成績を記録している。米The Hollywood ReporterDeadlineなどが報じている。

『GODZILLA ゴジラ』シリーズと『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)がクロスオーバーする『ゴジラvsコング』は、2021年3月24日にインド・香港などでお披露目となり、翌25日には韓国・ロシア・ドイツ、26日には中国・ブラジルなど、これまでに世界38市場で公開を迎えた。報道によると、本作の海外オープニング興行収入は9,000万ドルを突破する見込み。『TENET テネット』(2020)の5,300万ドルを超え、コロナ禍のスタジオ映画としては最高の滑り出しとなる。

なかでも優れた成績を記録したのは、ハリウッドに並ぶ巨大映画市場である中国だ。3月26日の公開日だけで2,150万ドルを稼ぎ出し、コロナ禍のハリウッド映画としては最高の初日記録を打ち立てた。週末興収は6,000万ドルに乗る模様で、海外初動成績のおよそ3分の2を占める勢い。前作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は初日に2,090万ドル、週末興収は7,060万ドルだったため、この成績との比較がポイントとなる。

また驚くべきは、『ゴジラvsコング』が中国で42,482スクリーンで上映されており、3月26日のチケットセールスの87.6%を占めたことだ。市場をほぼ独占した状態でのスタートとなり、同じく現地で大ヒットしている『你好、李煥英(原題)』や『アバター』(2009)再上映はわずか2.8%にとどまるという。

現在、『ゴジラvsコング』は中国において興行成績1億6,600万ドルを記録すると予測されている。新型コロナウイルスの影響により、中国では2020年7月から約6ヶ月間にわたって映画館の営業が中止されていた。収容人数の制限は継続されているものの、現地の映画業界は確実に復活へと近づいている。

映画『ゴジラvsコング』は2021年5月14日(金)に全国公開予定。米国では3月31日(金)に劇場公開&配信開始となる。

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Sources: The Hollywood Reporter, Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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