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「ゲーム・オブ・スローンズ」前日譚ドラマ、サーセイ超えの悪女登場か ─ 演じるオリヴィア・クック、ファンは「彼女に最悪を見たがる」

「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(原題:House of the Dragon)」
Photograph by Ollie Upton/HBO

2010年代を代表するファンタジー巨編「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)の前日譚ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(原題:House of the Dragon)」に、サーセイ・ラニスターを超える悪女が登場するかもしれない。出演者のひとり、オリヴィア・クックが示唆している。

「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」は、「ゲーム・オブ・スローンズ」から300年前を舞台に、エミリア・クラークが演じたデナーリス・ターガリエンらの一族・ターガリエン家のルーツを描く物語。本シリーズに登場するメインキャラクターは5人とされており、クックが演じるアリセント・ハイタワーもそのひとりだ。

サーセイを超える悪女と目されているのは、まさにこのアリセント・ハイタワー。国王に次ぐ権威を持つ“王の手”に位するオットー・ハイタワーの娘で、七王国で最も魅惑的な女性とされている。米Colliderのインタビューにて、自身の役柄について話したクックは、「彼女はすごく複雑で、皆さんも彼女の中の“最悪”を見たがるでしょうね」と語っている。

原作小説でのアリセントは、ドラマではパディ・コンシダインが演じるヴィセーリス・ターガリエン王の2番目の妻になる設定。つまり、ウェスタロスで最も権威のある者の家族となるのだ。メインシリーズでは、レナ・ヘディが演じたサーセイ・ラニスターと重なる部分があるが、クックいわく、アリセントの行動や性格を理解してもらうまでには「時間がかかる」という。

「『ゲーム・オブ・スローンズ』の何が素晴らしいかって、過去のシリーズをご覧になれば分かると思いますが、あるシーズンで嫌いになったキャラクターがいても、必ず好きになってしまって、そんな彼らのために世界の果てまで追うほどまでになってしまうということです。こうしたキャラクターって、どうなるかは分からない。(脚本は)すごくちゃんと書かれてるんです。ぞっとするようなことも、素晴らしいことも。とても複雑なんです。白黒はっきりっていうのでは全くないです。」

クックの発言を聞くと、鉄の玉座を死守するために卑怯な手段を選ばなかったサーセイしかり、王の楯としてエイリス・ターガリエン2世に仕えるも、途中で裏切って殺したジェイミーしかり、やはりラニスター家を思い浮かべてしまう。回を重ねるにつれて、“悪”で覆われていた不安や後悔をさらすようになり、時には思わず同情してしまうような人間味も描かれた。

もっとも、サーセイは自身の歪んだ信念を曲げなかった。クックによれば、オーディエンスはアリセントに“最悪”を見出すということだから、サーセイ超えの傍若無人ぶりを見せることになるのかもしれない。

撮影はすでに英ロンドンで開始済み。クックは現場から「セットはものすごく豪華で、コスチュームもそうです。手に持つようなちっちゃな小道具までもが考え抜かれている」と所感を明かしている。

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Source: Collider

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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