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「ロキ」単独ドラマは全6時間構成、「恐ろしい強敵」登場へ ─ トム・ヒドルストンが明かす

東京コミコン2018 トム・ヒドルストン
©THE RIVER

『マイティ・ソー』シリーズや『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)に登場した、ソーの弟ロキを主人公とする単独ドラマ「ロキ(原題:Loki)」は全6時間の構成になるという。米MTVのインタビューで、トム・ヒドルストンがドラマの内容を示唆した。

いまやマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を代表する人気キャラクターの一人となったロキが初めて登場したのは『マイティ・ソー』(2011)。インタビュアーが驚いているのは、ここにきて、トムが過去9年間に演じてきた以上のボリュームでロキの物語を務めることだ。この話題の中で、トムは「素晴らしいことですよね。6時間ですよ」と語った。「ロキ」がスタンダードなドラマシリーズの構成になるとしたら、1話約1時間の全6話となる可能性が高そうだ。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の異次元展開を受ける「ロキ」は、『アベンジャーズ』(2012)当時のロキがヒーローに敗れた直後、スペース・ストーンを持ち去った直後から始まる物語。既報によると「トリックスターであり、容姿を自在に変化させる能力を持つロキが、人類史のあちこちに登場しては歴史上の出来事に思わぬ影響を与えていく」という内容だが、ロキ自身は「精神的に成長していない」状態だ。なお『エンドゲーム』で解説されたように、時間軸が分岐していることによって、本作のロキが『インフィニティ・ウォー』でサノスに殺されたロキとは別人扱いになる可能性も高い。

これまでトムと製作チームは、「ロキ」の内容について話し合いを重ねてきた模様。「どんな作品になるのか、物語をどう肉付けするのか、作風や文脈はどうなるのか、どうすれば新しいチャレンジになるのか」という検討の末、トムはロキについて「新たなチャレンジの真っただなかにあります。すごく面白いですよ」と語っているのだ。

「今では、僕はロキのことを分かっているし、観客のみなさんにもロキを分かっていただいていると思います。だけど、ロキを真摯に演じる、新たな挑戦をもって表現するとなると、僕はあらゆる意味で彼を変化させなければいけません。そこが一番面白いところです。彼が特別な才能や知性を持ち、人を裏切り、悪さをし、そして魔法を使うことはご存知ですよね。そんな彼が、見たことも聞いたこともないような恐ろしい敵に出会う。そこで何が起こるか言えればいいんですけど…それは言えません。」

そういえば、以前トムは本作について「かつて見たことのない形でロキをお見せする」作品になると話していた。肝心の部分は伏せられているが、ロキは『マイティ・ソー』シリーズとは異なる方法で強敵との対決に挑み、6時間の物語を通じて変化を経験することになるのだろう。なお、エグゼクティブ・プロデューサー&脚本はコメディアニメ「リック・アンド・モーティ」(2013-)に携わるマイケル・ウォルドロンが担当。トムは「ユーモアのある楽しい作品になるでしょう」とも語っている。

ドラマ「ロキ(原題:Loki)」は、ディズニーの映像配信サービス「Disney+」で2021年春に米国配信予定。撮影は2020年初頭に始まる見込みだ。

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Source: MTV

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。