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『マトリックス4』製作決定 ─ キアヌ・リーブス&キャリー・アン=モス、ラナ・ウォシャウスキー監督が復帰

キアヌ・リーブス主演、映画史に残るSFアクション映画『マトリックス』シリーズの新作『マトリックス4(邦題未定、原題:Matrix 4)』が製作される。米ワーナー・ブラザースが発表し、米Varietyが報じている。

1999年公開の『マトリックス』第1作は、現在に先がける最先端の映像表現で「映像革命」と話題を呼び、全世界に衝撃を与えた。その後、続編として『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』(ともに2003)が製作されている。今年、2019年はシリーズ開幕から20周年にあたり、日本国内でも第1作の4D版上映や、ドルビーシネマでの再上映が決定している。

現時点で『マトリックス4』の内容については不明だが、ネオ役を演じたキアヌ・リーブス、トリニティー役のキャリー・アン=モスは続投する。ただしローレンス・フィッシュバーンの演じたモーフィアスがどのように扱われるかは不明で、若い俳優が再キャスティングされる可能性もあるとのことだ。

脚本・監督には、『マトリックス』3部作を手がけたラナ・ウォシャウスキー(当時はラリー・ウォシャウスキー)が復帰。かつて共同脚本・共同監督を務めていたリリー・ウォシャウスキー(当時はアンディ・ウォシャウスキー)は映画界を離れているようで、新作への関与については伝えられていない。なお共同脚本として、ウォシャウスキー監督作品『クラウド アトラス』(2012)の原作者デイヴィッド・ミッチェルと、作家のアレクサンダル・ヘモンが参加。文学界の才能が『マトリックス』シリーズに新たな一面を添えることになりそうだ。

製作と世界配給はワーナー・ブラザースとヴィレッジ・ロードショーが担当。プロデューサーにはウォシャウスキーと、『リローデッド』『レボリューションズ』を手がけたグラント・ヒルが名を連ねた。

発表にあたり、ワーナー・ブラザースのトビー・エメリック会長は「ラナとともに『マトリックス』に再び参加できる(re-entering ‘The Matrix’)ことをとても楽しみにしています」とのコメントを発表。「ラナは本物のビジョンをもつ、比類なき、唯一無二のフィルムメーカーです。彼女が『マトリックス』ユニバースの新章を執筆し、監督し、プロデュースすることに興奮しています」。また、ウォシャウスキー監督は「20年前にリリーと発見した、私たちの現実についての発想は、現在さらに今日的な意味を帯びるものとなっています。私の人生に『マトリックス』のキャラクターが戻ってくることを嬉しく思い、素晴らしい友人たちと再び仕事ができることに感謝しています」と述べた。

ワーナーは2017年ごろから『マトリックス』のリブート企画を進行していると伝えられていたが、一連の計画はいまだ日の目を見ていなかった。過去数ヶ月、キアヌの出演作である『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019年10月4日公開)や『トイ・ストーリー4』が興行的成功を収め、ウォシャウスキーによる脚本が士気を高めたことで、ワーナーは企画を一気に進行させることが可能になったという。なお、撮影開始は2020年初頭を予定しているということだ。

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。