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『プラダを着た悪魔』アン・ハサウェイ、次は魔女役に ─ ナイジェル役とも再共演『魔女がいっぱい』予告編

魔女がいっぱい
Photograph by HBO Max

『プラダを着た悪魔』(2006)で“悪魔”の編集長・ミランダ(メリル・ストリープ)と戦ったアン・ハサウェイ、今度は自分が魔女になってしまう。新作映画『魔女がいっぱい(原題:The Witches)』の米国版予告編をご紹介しよう。

本作は『チャーリーとチョコレート工場』で知られる作家、ロアルド・ダールによる同名小説の実写映画化。監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで知られるロバート・ゼメキスが務める。

『プラダを着た悪魔』から14年、本作でハサウェイが演じるのは、子どもたちをネズミに変えようとするエキセントリックな“大魔女(グランド・ハイ・ウィッチ)”役。おばあちゃん役は『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)などのオクタヴィア・スペンサーが演じる。「物語は、僕が子どものころから始まる。おばあちゃんは厳しいけれど温かい人で、少しずつ悲しみは消えていったんだ」。予告編は、両親を失った少年がおばあちゃんの家にやってくる場面から始まる。

しかし、彼らのすぐそばには“魔女がいっぱい”である。子どもが大嫌いな魔女たちは、魔法の“一滴”によって子どもたちをネズミに変えようと企んでいた。大魔女が「もしもこのホテルをネズミが走り回ったら、一体どうするおつもり?」と問えば、ホテルの支配人は「駆除業者を呼びますよ」と一言。これを聞いた大魔女は満足げに、「おチビちゃんを駆除するって!」。支配人は「えっと、ネズミをですよ」。

魔女によってネズミに変えられてしまった少年たちは、おばあちゃんの力を借りながら、魔女たちの計画を阻止しようとする。おばあちゃんは大魔女の前に立ちはだかり、「あなたの邪悪な、汚い計画通りにはさせない!」と言い放つも、大魔女は「誰にそんなことができるって?」と余裕しゃくしゃくだ。映像は、支配人に「まさかネズミを運んだりしてませんよね?」と尋ねられたおばあちゃんが、「どうしてネズミなんか運ばないといけないの?」と答える場面で終わる。もちろん、彼女の持ち物には3匹のネズミが隠れているのだが……。

魔女がいっぱい
米国版ポスター|Photograph by HBO Max

ナイジェル役、スタンリー・トゥッチと再共演

『魔女がいっぱい』で、意図せず魔女集会を招き入れてしまうホテルの支配人を演じるのは、『プラダを着た悪魔』でナイジェル役を演じたスタンリー・トゥッチだ。米Peopleにて、ハサウェイは「お互いにいろんなことが変わったけれど、彼は昔と変わらず、ひねくれていて、楽しくて、素敵な人でした」と再共演を振り返っている。「『プラダを着た悪魔』の時はいつも笑わせてもらって、撮影中も素に戻っていました。今回も笑ってしまって、魔女の訛りをうまく喋れなくなっちゃいましたよ。すごくうれしかった」

魔女がいっぱい
Photograph by HBO Max

そのほか、声の出演には『ディセンダント』(2015)など映画・テレビ・舞台で活躍する女優のクリスティン・チェノウェス。映画のナレーターとなる“少年の成長後”はコメディアンのクリス・ロックが担当している。監督・製作・脚本をロバート・ゼメキスが務め、脚本は『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)監督のギレルモ・デル・トロが執筆。さらに、プロデューサーには『ROME/ローマ』(2018)『ゼロ・グラビティ』(2013)監督のアルフォンソ・キュアロンらも参加している。映画界屈指のフィルムメーカー、3人のコラボレーションに注目しよう。

映画『魔女がいっぱい(原題:The Witches)』は2020年10月22日、米国ではHBO Maxにて配信開始。本来は10月9日に米国公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響によって国内での劇場公開が断念された。なお、海外各国では10月28日より随時劇場公開予定と報じられている。日本国内での情報が待たれる。

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Sources: WarnerMedia, People

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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