『007』ダニエル・クレイグ&ハビエル・バルデムが久々の再会、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』のラストを語る

2012年の映画『007 スカイフォール』で共演したダニエル・クレイグとハビエル・バルデムが、米Variety主催の対談企画でオンライン再会を果たした。バルデムはダニエル最後のジェームズ・ボンド映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を鑑賞したことを明かし、かつて現場を共にした友の偉業を讃えている。
ダニエルとバルデムが『スカイフォール』で共演してから早10年近く。鬼気迫る劇中での演技から打って変わって、久々に見られた2人の姿は、まるで同窓会の場で再会を喜ぶ学生時代の親友同士のよう。始終笑顔のまま進んだ対談では、バルデムが「『ノー・タイム・トゥ・ダイ』で君は不可能を可能にした」とダニエルに対して賛辞を送っている。
「僕は映画を観た時、光と闇、1人の人間が持つあらゆる側面を見たんだ。それでいて、ジェームズ・ボンドという人間の枠にしっかりと収まっていた。光やコメディ、ドラマ、痛み、苦しみ、喜び、そして愛。これ全部を表現するのなんか無理だ、一体どうやってやったんだって思ったくらいで。だって尊敬を得るためには、ボンドは常に皆にボンドという人間であることを証明し続けれなければいけないでしょう?でもあそこには、1人の人間がいたんだ。本当に素晴らしかったよ。」
自身の感性に従い、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』で描かれたジェームズ・ボンドへの思いを告げたバルデム。それまでは感情を押し殺す敏腕スパイだったボンドが見せた、様々な感情を抱える1人の男としての姿、そしてその変化を語っていたのだろう。これを聞いたダニエルは、1人島に残り空を見上げたボンドの姿が印象的だったラストシーンを思い浮かべたのか、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』のフィナーレに込められた裏話をバルデムに伝え始めた。
ここからは、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の極めて重大なネタバレが含まれています。本編鑑賞後にお楽しみください。
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