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2019年エミー賞候補発表、「ゲーム・オブ・スローンズ」32ノミネートで歴代記録更新 ─ 授賞式は9月23日、FOXチャンネルが日本独占生中継

エミー賞

2019年7月16日(米国時間)、第71回エミー賞(プライムタイム・エミー賞)の全ノミネートが発表された。9月23日(月・祝、日本時間)に開催される授賞式は、日本ではFOXチャンネルにて独占生中継される。

ノミネート作品のうち、際立った存在感を示したのは、社会現象的ヒットを巻き起こし、ドラマ史/映像メディア史に残るほどの人気を獲得した「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)。その功績を称える意味もあるだろう、32ものノミネートを記録し、1回のノミネート数としては史上最多記録を樹立した。全8シーズン、通算で161ノミネートという数字には目を見張る。今回、同作を追いかけるのは「マーベラス・ミセス・メイゼル」(2017-)の20ノミネート、米IMDbにて歴代最高評価を獲得した「チェルノブイリ」(2019)の19ノミネートだ。

ゲーム・オブ・スローンズ 第八章
The Final Season. View exclusive photos from #GameofThrones Season 8. Photo: Helen Sloan/HBO

また特筆すべきは、2018年のコーチェラで圧巻のパフォーマンスを見せたビヨンセに迫ったNetflixのドキュメンタリー映画『HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品』がバラエティ・スペシャル部門にて作品賞・脚本賞・演出賞・美術賞・衣裳賞・音楽演出賞の6部門にノミネートされていることだ。2019年のコーチェラはチャイルディッシュ・ガンビーノが話題をさらったが、その前年のビヨンセによるステージも見逃せない。まだ観ていない方は、ぜひこの機会に。

最多ノミネート数を記録した放送局は、「ゲーム・オブ・スローンズ」「チェルノブイリ」を生んだHBO(137ノミネート)。2015年に自社が樹立した126という記録を更新した。Netflixの117ノミネート、NBCの58ノミネート、Amazonの47ノミネートがそこに続く。なお、主な部門のノミネート一覧は以下の通りだ。

「チェルノブイリ」日本放送情報

ドラマ部門

作品賞

「ベター・コール・ソウル」 (AMC)
「ボディガード -守るべきもの-」 (Netflix)
「ゲーム・オブ・スローンズ」 (HBO)
「キリング・イヴ/Killing Eve」(BBC America)
「オザークへようこそ」 (Netflix)
「POSE」 (FX)
「サクセッション」(HBO)
「THIS IS US 36歳、これから」 (NBC)

主演男優賞

ジェイソン・ベイトマン「オザークへようこそ」
スターリング・K・ブラウン「THIS IS US 36歳、これから」
キット・ハリントン「ゲーム・オブ・スローンズ」
ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」
ビリー・ポーター「POSE」
マイロ・ヴィンティミリア「THIS IS US 36歳、これから」

主演女優賞

エミリア・クラーク「ゲーム・オブ・スローンズ」
ジョディ・カマー「キリング・イヴ/Killing Eve」
ヴィオラ・デイヴィス「殺人を無罪にする方法」
ローラ・リニー「オザークへようこそ」
マンディ・ムーア「THIS IS US 36歳、これから」
サンドラ・オー「キリング・イヴ/Killing Eve」
ロビン・ライト「ハウス・オブ・カード 野望の階段」

助演男優賞

アルフィー・アレン「ゲーム・オブ・スローンズ」
ジョナサン・バンクス「ベター・コール・ソウル」
ニコライ・コスター=ワルドー「ゲーム・オブ・スローンズ」
ピーター・ディンクレイジ「ゲーム・オブ・スローンズ」
ジャンカルロ・エスポジート「ベター・コール・ソウル」
マイケル・ケリー「ハウス・オブ・カード 野望の階段」
クリス・サリヴァン「THIS IS US 36歳、これから」

助演女優賞

グェンドリン・クリスティー「ゲーム・オブ・スローンズ」
ジュリア・ガーナー「オザークへようこそ」
レナ・ヘディ「ゲーム・オブ・スローンズ」
フィオナ・ショウ「キリング・イヴ/Killing Eve」
ソフィー・ターナー「ゲーム・オブ・スローンズ」
メイジー・ウィリアムズ「ゲーム・オブ・スローンズ」

コメディ部門

作品賞

「バリー」 (HBO)
「Fleabag フリーバッグ」 (Amazon)
「グッド・プレイス」 (NBC)
「マーベラス・ミセス・メイゼル」(Amazon) 
「ロシアン・ドール: 謎のタイムループ」 (Netflix)
「シッツ・クリーク」 (Pop)
「Veep ヴィープ」 (HBO)

主演男優賞

アンソニー・アンダーソン「Black-ish(原題)」
ドン・チードル「Black Monday(原題)」
テッド・ダンソン「グッド・プレイス」
マイケル・ダグラス「コミンスキー・メソッド」
ビル・ヘイダー「バリー」
ユージン・レヴィ「シッツ・クリーク」

主演女優賞

クリスティナ・アップルゲイト「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」
レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」
ジュリア・ルイス=ドレイファス「Veep ヴィープ」
ナターシャ・リオン「ロシアン・ドール: 謎のタイムループ」
キャサリン・オハラ「シッツ・クリーク」
フィービー・ウォーラー=ブリッジ「Fleabag フリーバッグ」

助演男優賞

アラン・アーキン「コミンスキー・メソッド」
アンソニー・キャリガン「バリー」
トニー・ヘイル「Veep ヴィープ」
スティーヴン・ルート「バリー」
トニー・シャルーブ「マーベラス・ミセス・メイゼル」
ヘンリー・ウィンクラー「バリー」

助演女優賞

アレックス・ボースタイン「マーベラス・ミセス・メイゼル」
アンナ・クラムスキー「Veep ヴィープ」
オリヴィア・コールマン「Fleabag フリーバッグ」
シアン・クリフォード「Fleabag フリーバッグ」
ベティ・ギルピン「GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」
サラ・ゴールドバーグ「バリー」
マリン・ヒンクル「マーベラス・ミセス・メイゼル」
ケイト・マッキノン「サタデー・ナイト・ライブ」

リミテッドシリーズ/テレビ映画部門

作品賞(リミテッドシリーズ)

「チェルノブイリ」 (HBO)
「Escape at Dannemora(原題)」(Showtime)
「Fosse/Verdon(原題)」(FX)  
「シャープ・オブジェクツ」 (別題「KIZU-傷-:連続少女猟奇殺人事件」、HBO)
「ボクらを見る目」 (Netflix)

作品賞(テレビ映画)

「ブラック・ミラー: バンダースナッチ」(Netflix)
「ブレグジット EU離脱」(HBO)
「デッドウッド~決戦のワイルドタウン~」(HBO)
「King Lear(原題)」(Amazon)
「エルヴェとの晩餐 ある映画スターの数奇な人生」(HBO)

主演男優賞

マハーシャラ・アリ「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」
ベニチオ・デル・トロ「Escape at Dannemora(原題)」
ヒュー・グラント「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」
ジャレッド・ハリス「チェルノブイリ」
ジャハール・ジェローム「ボクらを見る目」
サム・ロックウェル「Fosse/Verdon(原題)」

主演女優賞

エイミー・アダムス「シャープ・オブジェクツ」
パトリシア・アークエット「Escape at Dannemora(原題)」
アーンジャニュー・エリス「ボクらを見る目」
ジョーイ・キング「The Act(原題)」
ニーシー・ナッシュ「ボクらを見る目」
ミシェル・ウィリアムズ「Fosse/Verdon(原題)」

助演男優賞

アサンティ・ブラック「ボクらを見る目」
ポール・ダノ「Escape at Dannemora(原題)」
ジョン・レグイザモ「ボクらを見る目」
ステラン・スカルスガルド「チェルノブイリ」
ベン・ウィショー「英国スキャンダル〜セックスと陰謀のソープ事件」
マイケル・ケネス・ウィリアムズ「ボクらを見る目」

助演女優賞

パトリシア・アークエット「The Act(原題)」
マーシャ・ステファニー・ブレイク「ボクらを見る目」
パトリシア・クラークソン「シャープ・オブジェクツ」
ヴェラ・ファーミガ「ボクらを見る目」
マーガレット・クアリー「Fosse/Verdon(原題)」
エミリー・ワトソン「チェルノブイリ」


第71回エミー賞 授賞式は、2019年9月23日(月・祝)午前9時よりFOXチャンネルにて日本独占生中継(二ヶ国語 ※同時通訳)
番組ページ:https://tv.foxjapan.com/fox/program/index/prgm_id/21851

Sources: Television Academy, THR, Variety, PR TIMES

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。