『28日後…』から20年、新作『28月後』の可能性が浮上 ─ 「今ならいけるかも」と監督

人間を凶暴化させるウイルスが蔓延するロンドンを舞台に、生き残った人々のサバイバルを描いたダニー・ボイル監督、キリアン・マーフィー主演のSFホラー映画『28日後…』(2002)。続編『28週後…』(2007)とともに高い人気を誇る本作の更なる続編の可能性について、ボイルとマーフィーがNMEのインタビューにて明かした。
800万ドルと低予算ながらもサバイバルホラーの傑作として人気を博した『28日後…』。主人公ジムを演じたマーフィーは本作が出世作となり、押しも押されぬトップ俳優へと成長。脚本を務めたアレックス・ガーランドも『エクス・マキナ』(2015)で監督デビュー、2022年12月には『MEN 同じ顔の男たち』が日本公開を控えるなど活躍を続けている。
続編となる『28週後…』はマーフィーに代わってロバート・カーライルが主演を務めたが、ボイルは製作総指揮として、ガーランドは引き続き脚本を担当した。
ガーランドは「28 Months Later(28月後)」として既に続編の脚本を執筆したといい、ボイルも「素晴らしいアイデア」を称している。果たして3作目の実写化は現実となるだろうか。
マーフィーは「あれから20歳も歳を取ってしまっているのは問題ですよね」と笑いながらも「子どもたちにも見せたのですが、とても気に入っていました。20年経った経った今も説得力のある作品ですし、3作目のアイデアはとても魅力的です」と語っている。
同様にボイルも「監督してみたいなという気持ちに駆られますね。今ならいけるかもしれません。おかしなことに(可能性はあるのかと)訊かれるまで考えたことはなかったけれど、またイギリスを舞台にこの脚本が!と感じたことを思い出しましたよ」と好意的に感じているようだ。
「映画館に行くべき大きな理由にならなくてはいけないというのが、今この瞬間、映画産業で直面していることの一つですから、(続編は)ぴったりかもしれません。映画館に行く理由がどんどんなくなっていますよね。配給会社も劇場チェーンも映画を上映するのは大変です。『トップガン マーヴェリック』やマーベル作品でなければ、映画館に足を運んでもらうことが難しくなっていますから。でも『28日後…』の続編なら見に来てくれるでしょうね。」
決して明言はしていないものの、期待を抱かずにはいられないコメントだ。プロジェクトの実現を祈りたい。
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Source:NME