『ソーセージ・パーティー』を観る前に観ておくべき映画7選a.k.aアパトー・ギャング映画

日本でも公開が11月4日に迫った『ソーセージ・パーティー』。

日本でも大きく話題になっている、R15の喋るホットドッグのお下品コメディ映画です。この映画はほぼ予備知識なしで見ても、下ネタやドラッグのギャグでそれなりに楽しめるはずです。
しかし『ソーセージ・パーティー』制作者たち(俗にいうアパトー・ギャング)には独特のノリがあり、そのノリを掴むための7本の映画を紹介します。

『スーパーバッド 童貞ウォーズ』

高校卒業を間近に控えた高校生3人(もちろん全員童貞)が”イケてる”パーティーに行って童貞卒業しようと奮闘する映画です。
この映画の脚本は他ならぬセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグ、『ソーセージ・パーティー』の仕掛け人です。
メインキャストのジョナ・ヒル、マイケル・セラ、アホな警官2人のビル・ヘイダーとセス・ローゲン(は言うまでもないが)のこの4人は『ソーセージ・パーティー』にも出演しています。
ジョナ・ヒルは『21ジャンプストリート』ではチャニング・テイタムの相棒を、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオ様の相棒を演じた俳優。マイケル・セラは『ジュノ』では主人公の彼氏役や『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』では主人公で恋する売れないバンドマンを演じています。また、ビル・ヘイダーは『くもりときどきミートボール』では主人公を、ディズニーの『インサイド・ヘッド』ではビビリを演じていました。『ソーセージ・パーティー』には出演しませんが、もう一人の高校生のクリストファー・ミンツ・プラッセは後に『キック・アス』でレッドミスト/ザ・マザーファッ〇ーになってゆきます。

『スモーキング・ハイ』

ジェイムズ・フランコ演じるマリファナディーラーと彼の顧客でセス・ローゲン演じるマリファナ愛好家がひょんなことからマフィアに追われる羽目になり、とりあえずの一服(もちろんマリファナ)を常時しながら、ラリラリ逃避行をする映画です。
この映画もまたセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグによる脚本です。サム・ライミ版『スパイダーマン』でハリー・オズボーンを演じたジェイムズ・フランコがバカやってます。ダニー・マクブライドはベン・スティラーとロバート・ダウニー・Jrの『トロピック・サンダー』でも爆破班役を演じていました。
ジャケ写のセス・ローゲン以外の二人、ジェイムズ・フランコとダニー・マクブライドも『ソーセージ・パーティー』に出演しています。

『This Is The End 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』

この映画では全員が本人役を演じています。ジェイ・バルシェルとセス・ローゲンがジェイムズ・フランコの新居パーティー(ここで数えきれないほどのセレブのカメオ出演あり)に行ったら急に世界が終わりを迎えて、何とか生き残ったジェイ、セス、ジェイムズ、ジョナ・ヒル、ダニー・マクブライド、クレイグ・ロビンソンがこれからも生き残ろうとしながらもドタバタ劇を繰り返す映画です。
登場人物が本人役なので、自分のコケた映画がほかの俳優にイジられるギャグがあります。映画の中の映画ネタが好きな人には超おすすめです。
脚本はもちろんセスとエヴァンですが今回はこの二人が監督をしていることもあり、撮影の楽しそうな雰囲気が画面からも伝わってきます。そして、ここに名前を挙げた俳優はほとんど『ソーセージ・パーティー』にも出演しています。

『40歳の童貞男』

また童貞モノかよ?って、こちらが元祖です。タイトルもひどいですが、直訳でこうなっているので文句は言えません。スティーヴ・カレル演じる家電屋の職員アンディは同僚に童貞であることがバレてしまうが、セス・ローゲンやポール・ラッド同僚たちが童貞卒業を手伝ってくれることになり、男たちの間では奇妙な友情が生まれ、アンディはホンモノの恋を初体験してゆく、そんな意外とピュア(言葉遣いやギャグはもちろん汚い)な恋愛コメディ映画。
主演のスティーヴ・カレルは『俺たちニュースキャスター』でアホなお天気キャスターや『怪盗グルー』シリーズでグルーの声を担当。この映画の監督、脚本はジャド・アパトー。彼がいなければ、セス・ローゲンとジェイムズ・フランコは友達にならなかったであろうし、この記事で挙げている映画は一つもなかったはずです。そして彼の最大の特徴はブロマンス(Bro-mance)、男同士の友情を強く押し出したものです。彼がプロデュースする映画はほぼもれなくブロマンス映画です。そんな彼の意向を継いでいるのがアパトー・ギャング(アパトー一派)といわれ、その一派は俳優はセス・ローゲンやジョナ・ヒルなどを筆頭に、脚本や監督のエヴァン・ゴールドバーグやポール・フェイグ、ニコラス・ストーラー(『ネイバーズ』や『コウノトリ大作戦』)などです。
つまり『40歳の童貞男』がなければ『ソーセージ・パーティー』もなかったわけです。
ちなみにMCUでアントマンとなったポール・ラッドの『ソーセージ・パーティー』に出演しています。

『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』

前とはうって変わって、女性たちが主人公の映画。クリステン・ウィグ演じる恋も仕事もうまくいかないアラサー女子はマヤ・ルドルフ演じる親友が婚約したと聞き自分のことのように喜び、もちろん親友の自分がメイド・オブ・オナー(花嫁付添人(ブライズメイズ)のリーダー)と務めると思っていた。しかし、彼女には新しい友達(ローズ・バーン)ができていて、しかも自分よりリッチで洗練されているので焦ってドタバタをやらかてしまう。
女性ならではの露骨なコイバナや、敵意をむき出しにはしない、いつもなら男性の目にはあまり見えない競り合いが描かれていて、女性なら笑いながら共感、男性なら笑いながら女性を恐れることでしょう。誰でも笑えるギャグ、キャストがほぼ女性とは思えないほどのFワードと下ネタの数はハンパじゃないです。
監督と脚本はポール・フェイグ。彼は若いころジャド・アパトーと一緒に売れないコメディンとして苦楽を共にしてきた人物。アパトー映画のブロマンスの構図をそのまま女性に当てはめても面白く、しかも男女関係なく楽しめることを証明した。『ブライズメイズ』にはプロデュースとしてジャド・アパトーが関わっている。この後、監督のポール・フェイグは『ブライズメイズ』でも異彩を放っていたコメディ女優のメリッサ・マッカーシーを主演にして『SPY/スパイ』と『ゴーストバスターズ(2016)』を作る。
また主演のクリステン・ウィグは『ソーセージ・パーティー』ではヒロインのホットドッグのバン役で、『ゴーストバスターズ』では主人公の一人のエリンで出演している。セス・ローゲン関連では『ネイバーズ』にローズ・バーンも出演しています。

『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』

これはひどい邦題ですが、ノックトアップ(Knocked Up)は「デキちゃった」という意味です。友達大勢でシェアハウスで暮らしながら、みんな定職はなくだらだらとプータロー生活をしているベン(セス・ローゲン)は友達とクラブに遊びに行って、美女にナンパしてみたら、なぜだかヒット!そのまま一晩を共にするが、次の朝以降、彼女からは連絡はなかった。しかし3か月後、彼女から連絡があり予想外の知らせで妊娠したと告げられ、困惑しながらもその事実を受け止めてゆく。
男女間のロマンスと男同士のブロマンスを巧みに並行して描いています。当たり前のように下ネタとブロマンスとマリファナはたくさん出てきます。一晩の関係で妊娠なんて男女どちらにも最初は悪夢のようなことかもしれませんが、案外悪いものでもないな、と思わせてもくれます。
この映画は『40歳の童貞男』に続き、ジャド・アパトー監督の2本目の監督・脚本作です。またジャド・アパトーの本人の体験をもとに書かれたともいわれています。ジャド・アパトーは本作にも出演のレスリー・マンと結婚していて彼らの子供も出演しています。
主人公の友達たちには、ジョナ・ヒル、ジェイソン・シーゲル(『ザ・マペッツ』や『寝取られ男のラブ・バカンス』)、ジェイ・バルシェル(『ヒックとドラゴン』のヒックの声)、また相手役の姉の夫役でポール・ラッドが、脇役でビル・ヘイダー、カメオ出演の本人役でジェイムズ・フランコが出演しており、やはり俳優陣も常連です。

『40男のバージンロード』

ポール・ラッド演じるピーターがラシダ・ジョーンズ演じる恋人にプロポーズするところから始まる。結婚式の段取りなどを決めることとなり、ピーターは一つ悩みができる、それは結婚式でベストマン(新郎立会人のリーダー)を任せられる親友がいないこと。彼が仕事の営業中にあった面白い男シドニー(ジェイソン・シーゲル)とつるむようになるが仲良くなりすぎ、フィアンセをおろそかにするようになって、婚約と友情の間に揺れる男のコメディ。
この映画がすごいのは、よくあるラブコメの「2人の男同士または女同士の親友がいて、一人に彼女または彼ができ、親友の扱いが雑になってゆく」という黄金式を脱構築し「婚約者がいてから、親友ができて、男女関係が危うくなる」といった様に大胆に改変をしていても、しっかり筋の通るものになっているということです。
ここまでさんざん名前の出てきたポール・ラッドとジェイソン・シーゲルのブロマンス映画で、2人のケミストリーは最高でいつまでも見ていられます。またフィアンセ役のラシダ・ジョーンズ(『セレステ∞ジェシー』)もかなりしっくりポール・ラッドと相性の良いカップルを演じていて信憑性があります。筆者イチオシのこの映画でのギャグは、ポール・ラッドのエアベースシーンです。ほぼアドリブなんだろうけど本当に最高。ちなみにピーターのゲイの弟役を演じるのはアンディ・サンバーグで『セレステ∞ジェシー』ではラシダ・ジョーンズの夫役や、『モンスターホテル』ではバックパッカーの役ですが、吹き替えで声を当てたのはオリラジ藤森、下手な芸能人吹き替えの一つと思いきや意外にもそのままで驚きます。アンディ・サンバーグは今年夏にアメリカで大ヒットした”Popstar Never Stop Never Stopping”という明らかにジャスティン・ビーバーをパロディしたコメディ映画に主演していましたが、日本では未公開・リリースも未定です。

まとめ

スターウォーズやマーベル、DCをメインとしているウェブサイトのわりに、こんなマリファナだの下ネタだのお目を汚してしまいました。でもこれが『ソーセージ・パーティー』制作者たち、すなわちアパトーギャングの根底にあるものです。下ネタ、マリファナ、ブロマンス。この三つの柱で彼らのコメディは成り立つのです。
7選といいながらも言及した映画は20本くらいあったり、でもまだたくさん知ってもらいたい映画があったりします。ここに挙げた映画を何本か見ればあなたもアパトーギャング映画のトリコになるはずです。知らなくても楽しめますが、知っているとより一層楽しめるようになります。最後にここで挙げたすべての映画をリストアップします。コメディを見て元気になりたいときはこちらから一本選んでみたはいかがでしょうか。NetflixかHuluで現時点で視聴可能なものはタイトルの隣に*Netflix、*Huluとつけておきますので、是非チェックしてみてください。

『スーパーバッド 童貞ウォーズ』*Netflix
『スモーキング・ハイ』*Netflix
『This Is The End 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』*Netflix
『40歳の童貞男』*hulu
『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』
『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』
『40男のバージンロード』*Netflix
『21ジャンプストリート』
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』*Netflix
『ジュノ』
『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』
『くもりときどきミートボール』*Netflix
『インサイド・ヘッド』
『キック・アス』
『トロピック・サンダー』*Netflix
『俺たちニュースキャスター』*Netflix
『怪盗グルー』*Hulu
『ネイバーズ』
『コウノトリ大作戦』(11月3日公開)
『SPY/スパイ』
『ゴーストバスターズ(2016)』
『ザ・マペッツ』
『寝取られ男のラブ・バカンス』
『ヒックとドラゴン』*Netflix *Hulu
『セレステ∞ジェシー』*Netflix *Hulu
『モンスターホテル』*Netflix

About the author

パンクロックと映画が好きです。ストレートエッジになりたいのに、ストーナーフィルムに憧れています。ヴィーガンです。スタンドアップコメディアンもやってます。

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