やるべき事を見つけたら、もう余計な事は考えるな…『8マイル』エミネムに学ぶ「諦めない」という選択

『8Mile』

チャレンジャーとしての火を胸に灯している人であれば 必ず響くものがある作品だ。


エミネムの自伝的作品。
ドラマ部分の印象が強く 音楽要素がラップのためか近年の作品と比べるとその印象は薄いが、映画×音楽の最強定義に当てはまるモノであり 最高の青春映画でもある。

1995年 デトロイト。
イヤホンで外界をシャットアウトし 集中しようとしているジミー(エミネム)。
黒人主流のラップバトルの場でひとり白人。
その結界にも近いイヤホンを外した途端にゲロを吐き、ラップバトルでは何もできず逃げ出してしまう。

彼女と別れ家なし車なし、トレーラー暮らしの母の元へ。
帰った途端、ジミーの高校の上級生とSEXしている母に出くわす。

これが彼の現実。

思い描いた夢を叶える明確な術も見出せず、仲間とつるみ それなりに楽しみ 本来やるべきことをできていない自分に目を瞑り 騙し騙しなんとかやっている。

この現状を打破するには 夢を叶えるしか道はない。

夢を追う人であればきっと共感するはずだ。
そして打破することが 夢を叶えるのが一番難しいことも。

ジミーの姿は自分と同じだ。
彼の苦悩が 葛藤が痛い程に伝わってくる。

仲間とつるみ酒を飲み そのコミュニティの中でだけ生きていれば、そのコミュニティ内で上位に居られれば それはそれで幸せなのかもしれない。

しかしそれは夢とは違う。

劇中「いつ夢に諦めをつければいい?」とジミーが言う。
何度観ても この言葉が深く胸に突き刺さる。

まるで自分自身に問われているようだ。

何にも成り得ていない自分。
そのツラさから脱するにはもう1つだけ道がある。

夢を諦めることだ。

クソみたいな現実の中で、友とも 母とも 女とも関係が破綻する。
プライドも何もかも失って絶望するか否か。

ジミーは諦めない。
そしてスタートに立つ。

余計なものを絶ち やるべきことのみに矛先を見据え始める。

後半のバトル前、イヤホンをして外界との繋がりを絶っていたジミーはもういない。
その目は真っ直ぐ目の前を見つめている。

後はラップバトルを観ればすべて伝わるはずだ。

http://dnaif12.tumblr.com/post/64692279626

どんな形であれ、夢を追っていると必ず障害が現れる。
そんなことこっちが一番分かってるっつーのに、「無理」だの「現実を見ろ」だの無神経に言ってくるヤツがいる。
そんな時は劇中のジミーよろしく、心の中で中指をおっ立ててやればいい。

夢を叶えるための明確な術を やるべきことを見つけることができたのなら、後は余計なことには目もくれず ひたすら突っ走ればいい。

超えるべき壁にも値しない外野の野次には心でFUCK YOUだ。

確かなものだけを胸に。

落ち込んだ時 夢に迷った時 勇気を絞り出したい時にこそ力を与えてくれる作品です。

ぼくにとって「8 Mile」は(偉そうに言えたもんじゃないが)進路に悩む高校生の頃に授業をサボり観に行ったという付加価値が加わっているため、通常の作品の何倍も思い入れがある。

たまにエミネムはクソだのなんだの言ってくるヤツがいるが、そんなヤツとは8 Mile先までお別れするだけだ。

誰になんと言われようと ぼくには夢を追う勇気を与えてくれる大事な作品です。

6
総合評価:A

8マイル

原題 8 Mile
製作年 2002年
製作国 アメリカ
配給 UIP
上映時間 110分

青春
8
6
エロ
4
サスペンス
8
ファンタジー
4

About the author

映画アドバイザー 元俳優 ライター 映画イベントMC。Instagramを中心に最新映画から懐かしの映画まで幅広く紹介。「ファイトクラブ」 「GO」「男はつらいよ」がバイブル。好きな監督はウディ・アレン。お仕事のご依頼はa.safety.pin.storm@gmail.comまでお願い致します。

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Comments

  • @oriver_cinema 2016年2月19日 at 10:53 AM

    やるべき事を見つけたら、もう余計な事は考えるな…『8マイル』エミネムに学ぶ「諦めない」という選択 https://t.co/U6X4GDK76i #orivercinema

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