ベン・アフレックも『教皇選挙』が大好き ─ 映画ベスト5に『セブン』『ミッドナイト・ラン』など、まったく5本に収まらず

俳優・監督・脚本家として活躍するベン・アフレックが、最新作『ザ・コンサルタント2(原題:The Accountant 2)』の米国公開を控えて、“私のベスト映画5本”を選んだ。
「僕には“これぞ決定版”という5本はないんです、常に変わるものだから」というアフレック。「だけど、僕が好きで最近も観ている映画のリストを挙げることはできます」と語った。
1本目は、日本でも大ヒット中の映画『教皇選挙』(2024、日2025)。レイフ・ファインズ主演、エドワード・ベルガー監督による選挙サスペンスだ。「演技と演出、撮影のいずれも見事で、本当に素晴らしい映画だと思いました」とアフレックは言う。「次の法皇をどのように選出するかという物語は非常に切実で、同時に緊迫感がある。手に汗握る、見事な完成度でした」。

自身の最新作『ザ・コンサルタント2』を「2人の主人公によるアクションコメディであり、ドラマ映画」と形容したアフレック。同じジャンルの傑作として挙げたのが『ミッドナイト・ラン』(1988)だ。ロバート・デ・ニーロ&チャールズ・グローディン主演、マーティン・ブレスト監督による本作について熱く語っている。
「『ミッドナイト・ラン』は素晴らしい映画です。よくできていて、楽しくて、登場人物がみんな最高。不運にも『ダイ・ハード』と同じ時期に公開されて──もちろん『ダイ・ハード』は成功しましたが、僕が思うに、『ミッドナイト・ラン』はこのジャンルの完璧な例。商業的で面白く、エンターテインメントで、間口が広い。しかし具体的で、僕が心から惹かれるような人々が描かれている。どれだけ褒めても足りないので、このジャンルが好きなら、映画が好きなら、ぜひ観てください。」
続いては、デヴィッド・フィンチャー監督の名作スリラー『セブン』(1995)。アフレックは「過小評価されている傑作。シリアルキラーものだからという理由で、しばしば名作のリストに含まれていない」と話した。「史上最も緻密な映画の一本です。脚本・演出・演技のすべてが美しく調和している。とても心に響き、いつまでも残る映画です。モーガン・フリーマンとブラッド・ピットは素晴らしいし、フィンチャーは最高の仕事をしたと思います」。

4本目は、これも傑作と名高い『ユージュアル・サスペクツ』(1995)。アカデミー賞にも輝いたクリストファー・マッカリーの脚本を、アフレックは「犯罪やアンチヒーローを描いた映画で、ラストでは否応なく映画全体を考え直すことになる。映画的な偉業として驚くべき成果です」と称えた。
そして最後は、巨匠テレンス・マリックの『ツリー・オブ・ライフ』(2011)で、アフレックは「素晴らしい監督だといつも思っています」と述べた。
これで5本が揃ったわけだが、アフレックは「『ジョーズ』(1975)は象徴的で壮大な映画だし、『チャイナタウン』(1974)は多くの人が完璧だと思っているはず」と熱弁。「それから『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2008)は……」と口にしたところでスタッフに制止され、「オーケー、なんでも喋りつづけてしまうね」とはにかんだ。
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Source: Alamo Drafthouse