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アンドリュー・ガーフィールド主演の告発スリラー『アフター・ザ・ハント』米予告編 ─ 『チャレンジャーズ』ルカ・グァダニーノ監督作

https://www.youtube.com/watch?v=A8R6DMlDtxk

ジュリア・ロバーツ&アンドリュー・ガーフィールド主演のサイコ・スリラー映画『アフター・ザ・ハント(原題:After the Hunt)』の予告編が米国で公開された。監督は『チャレンジャーズ』(2024)『クィア/QUEER』(2025)のルカ・グァダニーノが務めている。

ひとりの優等生が、人気の大学教授を告発した。同僚の女性教授もまた自らの過去を暴かれそうになり、人生の岐路を迎える──。

「君たちの世代は、みんな間違ったことを言うのを恐れている。人を怒らせることは、いつからそんな大罪になったんだ?」人気の大学教授ハンク(アンドリュー・ガーフィールド)が言うと、優等生のマギー(アヨ・エデビリ)が反論する。「おそらく、あなたの世代が私たちの世代を大ざっぱにまとめるようになったころから」。

ハンクは折れない。「君たちが自己表現に抱いている恥ずかしさなんて、本当にくだらない」。同僚の教授アルマ(ジュリア・ロバーツ)は「くだらない……」と小さく繰り返し、夫のフレデリック(マイケル・スタールバーグ)も無言のままつぶやくと、驚きの表情を見せた。

マギーの能力を買っているらしいアルマに、フレデリックは言う。「人は相手の能力ではなく、相手が自分を崇拝してくれるから、その人を選ぶことがあるんだ」と。「彼女は素晴らしいのか? それとも、彼女が君のことを素晴らしいと思っているのか?」

フレデリックには、ハンクがアルマに“執着”しているらしいそぶりも気にかかる。しかし、アルマは「私たちは友達。これからもずっと」とかわした。

ある日、マギーが姿を消した。授業にも現れず、電話にも出ない。マギーに呼び出されたアルマは、そこである話を聞かされる。

「ハンクが家に送ってくれて、寝る前に一杯飲もうって……それはいいんです。ハンクはみんなに好かれているし……」「何があったの?」「彼は一線を越えた」「どういうこと?」「これって正しいことですよね? 人に話すことは……あなたの過去のこともあるし」「私の過去って?」

一方、ハンクはマギーの告発を否定する。「マギーの不正を知ったんだ。盗用したんじゃないかと言ったら、その翌日に……全部大嘘だよ!」

同僚のキム(クロエ・セヴィニー)は言う。「この子たちは人生ですべてを与えられてきた。だから被害を受けたと感じると、何もかも止めろと要求する」

マギーは「とんでもないことですよ。若い黒人女性が襲われたのに、白人たちは自分の問題にして」と静かな怒りをあらわにする。ハンクもアルマに、「君は真実を知っているのに言わない。君に都合が悪いからだ」と感情をむき出しにした。キムは「覚悟しておくべきだよ、反発が来るかも」と告げる。

大学を舞台とした告発が、人間の“正しさ”と倫理を問い、関係性を揺るがしていく。ハンクは「ここまで一生懸命やってきた。全部台無しなんて耐えられない」と嘆き、アルマは「起きたことは私には変えられない」とつぶやく。

学生の“説明を求めます”という声が響くなか、マギーはアルマに言う。「これ以上あなたと話すのは気分が悪い」すると、アルマはこうささやいた。「全部が気分のいいわけがない」──。

出演者は「ホームカミング」(2018-2020)『終わらない週末』(2023)などで鮮やかにスリラーへと転身したジュリア・ロバーツ、「一流シェフのファミリーレストラン」(2022-)のアヨ・エデビリ、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズなどのアンドリュー・ガーフィールド、『アマチュア』(2025)などのマイケル・スタールバーグ、『ボーンズ アンド オール』(2022)のクロエ・セヴィニー。

監督・製作はルカ・グァダニーノ、脚本は本作がデビューの新人ノラ・ギャレットが務めた。

映画『アフター・ザ・ハント(原題:After the Hunt)』は2025年10月17日より米国公開予定。

Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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