【ネタバレ】「アソーカ」第1話解説 ─ 「反乱者たち」との繋がり、読み解くポイント

この記事には、「スター・ウォーズ:アソーカ」第1話『師と弟子』のネタバレが含まれています。また、アニメ「反乱者たち」の結末にも触れています。

「スター・ウォーズ:アソーカ」第1話を読み解く3つのポイント
第1話の内容に入る前に、知っておくと「アソーカ」の理解が深まるポイントを3つ解説する。主人公であるアソーカ・タノについては、アニメ「クローン・ウォーズ」(2008-2020)と「反乱者たち」(2014-2018)を中心に参照されたい。
1:アニメ「反乱者たち」の実質的な続編?
本ドラマはアソーカを主人公としながらも、実質的に「反乱者たち」の続編となっている。同作は、帝国の時代に反乱分子として活躍したスペクターズの物語。早速「アソーカ」第1話では、チームの母的な存在であったヘラ・シンドゥーラ、ヘラの相棒ドロイドであるチョッパー、マンダロリアンのサビーヌ・レン、ジェダイのエズラ・ブリッジャーが登場している。彼らは反乱活動の過程で、アソーカとも協力関係を結んでいた。
実際に観ていただくことが一番ではあるが、簡単に紹介すると、同作のフィナーレではエズラの故郷である惑星ロザルを帝国の支配から解放するため、スペクターズらがスローン大提督と戦った。最終的にエズラがスローンもろとも銀河の彼方にハイパージャンプをしたことで帝国に勝利する。
ヘラは反乱軍の将軍として帝国との戦いに身を投じた一方、サビーヌは帝国の逆襲に備えてロザルに留まっていた。結局、帝国軍が再び侵攻してくることはなく終戦を迎える。その後、アソーカはサビーヌを連れてエズラ捜し兼ジェダイの修行をつける旅に出ている。
2:重要人物?ヒュイヤン教授

ヒュイアンはジェダイ・オーダーに仕えたライトセーバー設計製作技師のドロイドで、「クローン・ウォーズ」で登場した。かつてジェダイ・オーダーの見習いジェダイたちは皆、動力源となるカイバー・クリスタルを自らの手で見つけた後、ヒュイヤンの指導を受けてライトセーバーを作った。彼のメモリーにはこれまで作られた全てのライトセーバーの記録が残っている。

実は彼自身が製造されたのは、およそ2万5千年前だと公式本『Star Wars: Timelines』(未邦訳)で明かされている。これは最初期のジェダイ・オーダーの興りとほぼ同時期なのだ。つまり彼には文字通り、ジェダイ・オーダーで作られた全てのライトセーバーのデータが記録されている。
3:ダソミアのナイトシスター
ナイトシスターは「クローン・ウォーズ」で登場した魔女の一族。帝国以前の時代には、マザー・タルジンを長として惑星ダソミアを拠点に暮らしていた。彼女たちは、ジェダイやシスとも異なり“魔術”という形でフォースを扱うことができた。
タルジンはダース・シディアスらシスに手を貸すこともあったが、クローン大戦中にドゥークー伯爵の暗殺を謀ったため、ダソミアは攻め込まれてしまう。グリーヴァス将軍とドロイド軍によって大量虐殺が行われ、タルジンを始めとする一族のほとんどが死に絶えた。