ジェームズ・キャメロン『エイリアン:コヴェナント』に賛辞、複雑な心境も ― 「最高のアトラクション」ただし「私は作らない」

リドリー・スコット監督による『エイリアン』シリーズの最新作、『エイリアン:コヴェナント』は米国で公開されるやいなや様々な反響が飛び交った作品だ。『プロメテウス』(2012)に始まったシリーズ前日譚の第2弾として心から楽しんだ者もいれば、さらにシリーズを拡大することを意識したストーリーや演出に否定的な意見もあった。そもそも監督自身が、『エイリアン:コヴェナント』を新たな3部作の第1章として位置づける構想を明かしていたのである。

ではハリウッドのベテラン監督は、この映画を一体どのように観たのか……。スコット監督の盟友であり、かつて『エイリアン2』(1986)を手がけたジェームズ・キャメロンがその胸中を語った。

賛辞の声、一方で複雑な心境も

『ターミネーター2 3D』のプロモーションでFacebook Liveに登場したキャメロンは、ファンからの質問に次々と回答。その中で寄せられたのが、「『エイリアン:コヴェナント』をどう思いますか?」という質問だった(該当部分は映像の11分13秒頃から)。

これに対してキャメロンは、少しだけ考えてから、まずは素直に作品への賛辞を送っている。

『エイリアン:コヴェナント』は最高のアトラクションだと思ったよ。見事だった。私はリドリー(・スコット)の映画が大好きだし、彼の映画づくりが大好きだし、撮影の美しさも大好きだよ。自分がそこにいるかのような理屈抜きのセンスもね。」

まず体験としての豊かさを強調したキャメロンだったが、やがて自身の心境が顔を出してくることになる。

「私は作らなかっただろう映画だよ。この作品の価値を損ねることはしたくないけど、私は自分が育ててきたキャラクターを最後にぶち壊すような映画は好きじゃないんだ。だから私は作らない映画なんだよ。
リドリーが何を目指しているのかは分からないけど、明らかに彼はさらなるユニバースを作って、エンジニア(編集部注:『プロメテウス』より登場した異星人)などの背景をもっと描こうとしていると思う。きっと次も観ることになるね。」

おそらくキャメロンは本作のストーリーや、あるいはシリーズでの位置づけなどに納得できなかったのだろう。しかしスコット本人からバトンを受け取る形で『エイリアン2』を撮った彼にとって、『エイリアン』シリーズは非常に思い入れが強いものなのではなかろうか。過去作品を常に追いかけてきたファン、逆にこの作品からシリーズに入るファンは、『エイリアン:コヴェナント』をどう捉えるのだろう?

映画『エイリアン:コヴェナント』は2017年9月15日より全国の映画館にて公開中。賛否両論とはいえ、まずは自分の目で確かめなければ始まらない……!

Source:?http://screenrant.com/alien-covenant-james-cameron-ridley-scott/
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1989年生まれ。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはわかりづらいまま、少しだけわかりやすくしてお届けできればと思っております。

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