『エイリアン:ロムルス』チェストバスターが飛び出すグロテスクな衝撃特撮、メイキング映像で生々しく明かされる

映画『エイリアン:ロムルス』より、シリーズのアイコン的クリーチャーのひとつ、チェストバスターの特撮メイキング映像が米国で公開された。
この記事には、映画『エイリアン:ロムルス』のネタバレが含まれています。

公開された映像で紹介されているのは、パイロットのナヴァロにフェイスハガーが襲われ、チェストバスターの寄生が完了されたあとのシーン。宇宙船のコックピットにて、ナヴァロの胸部をチェストバスターが突き破って飛び出してくる様子の舞台裏だ。
監督・脚本のフェデ・アルバレスは、おなじみのクリーチャーたちをなるべくCGに頼らず、実写の特撮(プラクティカル・エフェクト)で表現したいと考えていたという。これに挑んだのが、『エイリアン2』(1986)からシリーズに参加してきたアレック・ギリス。“レジェンド”H・R・ギーガーが、シリーズ第1作『エイリアン』(1979)のために創造したデザインを踏襲し、グロテスクなパペットを作り上げた。
映像のなかで、ギリスは「チェストバスターに必要な改良はそれほどありませんでした」と話している。「技術的にはアップデートを加えていて、小さな腕が動くようにしたり、関節を増やしたり、暗いところでは色が変わるようにしたりしましたが、簡単に言えば、半透明で筋肉質なキャラクターをより自然に表現しようとしたのです」。
アルバレス監督が望んだのは、まさに目を覆いたくなるような表現だった。ギリスいわく、それは「胸郭が破裂し、胸骨が割れて、(チェストバスターが)疲れ果てたように出てくる。その周りには胎児を覆っている膜があり、それが裂けて剥がれ落ちる」というもの。これを実現すべく、チェストバスターのパペットは、既存のモデルの約半分ほど小さいものが製作されたという。
ちなみに以前、ナヴァロ役のアイリーン・ウーは、「撮影の2日目、床に掘られた穴に横たわり、鎖骨あたりに大きなパーツをつけました。[中略]胸をまるごと装着したんです」と撮影秘話を語っていた。レバーを引くとポンプで胸部が開き、空洞の内部からチェストバスターのパペットが飛び出してくる仕掛けだったそうだ。その恐ろしいビジュアルを、ぜひ細部までじっくりとチェックしてみてほしい。
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