『エイリアン:ロムルス』続編、『エイリアン』過去作の不満を回避すると示唆 ─ 「あれはナシにしたい」

『エイリアン:ロムルス』(2024)の続編では、監督のフェデ・アルバレスが別のフィルムメーカーにメガホンを託す。アルバレスは共同脚本ロド・サヤゲスと共に脚本を仕上げており、続編ではプロデューサーに徹する予定だ。
「最初から、やるつもりはなかったと思います。(1作目を)完成させた時からわかっていた」と、アルバレスは米イベントHorrorBound Weekendにて語ったと、ScreenRantは報告している。そこには、アルバレスの考える『エイリアン』シリーズの系譜とも言える美学がある。
「一度やって、そして終わりにする類のものだな、と。キャメロンも、フィンチャーも、僕が好きな監督はみんなそうで、一作だけやりました。もちろん、リドリーが創ったのだから、彼は何度もやる権利をお持ちですけどね。」
『エイリアン』シリーズは1作目のリドリー・スコット以来、ジェームズ・キャメロン、ヴィッド・フィンチャーやジャン=ピエール・ジュネへと監督の座が引き継がれてきた。アルバレスもこれに倣い、監督の座にこだわることなくシリーズを見守ることとなる。
脚本だけは自分で仕上げておいたのには、過去の『エイリアン』シリーズに対する不満のようなものを避けたい思いがあったからだ。「書きたい気持ちがありました。正直、僕たちが作ったキャラクターが好きだから。だから、次回作の冒頭で彼らが殺されるというのは絶対にナシにしたかった。ヒックスとニュートが殺されるみたいな」。
『エイリアン2』で重要な役割を果たしたヒックス(マイケル・ビーン)とニュート(キャリー・ヘン)は、続く『エイリアン3』の冒頭で死亡したと明かされ、そのまま退場となる。アルバレスはこの扱いに納得していないのだ。
「それはナシにしようと。みんながちゃんと生存するものを書いたんです。それで、今は他の誰かに託して作ってもらうんです。」
つまり『ロムルス』の続編では、同作の生存者が引き続き物語に登場し、より続編としての連続性が感じられる物語になっているということだ。キャストの続投についてはもちろん、誰がこの続編で監督を務めることになるかについても注目しておきたい。
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Source:ScreenRant