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ブレードランナー&推理&現代アクション!Netflixドラマ『オルタード・カーボン』に注目

https://www.youtube.com/watch?v=Ex9mcCs3dhE サムネイル

Netflixが放つ新作ドラマシリーズ『オルタード・カーボン』の英語版予告編が公開された(日本語版予告編はNetflix会員ならウェブサイトにて閲覧できる)。
現在のドラマを牽引する気鋭の演出チームが手がける本作は、『ブレードランナー』の影響をダイレクトに受けた映像世界で展開する新感覚のSFミステリー。映画ファン&ドラマファン注目の一本が、もうすぐ全世界同時配信となる。

2018年最初の注目ドラマ『オルタード・カーボン』

ドラマ『オルタード・カーボン』は、2002年に刊行されたリチャード・モーガンによる同名SF小説(邦訳版はアスペクト社刊)を原作とする。人間の意識を別の肉体に移植することで“永遠の命”を獲得できる世界で起こった、ある殺人事件をめぐる物語だ。
主人公の軍人タケシ・コヴァッチは、250年の死から目覚める。彼を長い眠りから蘇らせ、殺人事件を追わせるべく雇った人物は、惑星を股にかける大富豪ローレンス・バンクロフトだった。しかしバンクロフトもまた、一度命を落としながら「自殺」だと断じられた人物。別の身体で蘇ったバンクロフトは、すでに自分の死にまつわる記憶を失っていたのである。コヴァッチは雇い主の死の真相へ迫っていくが、彼が生まれ変わったのはいかなる世界なのか、そこでどんな現実に向き合うことになるのか……。

主人公タケシ・コヴァッチ役は、『スーサイド・スクワッド』(2016)のリック・フラッグ役で知られるジョエル・キナマン。250年前の姿を演じるのは『ウルヴァリン: SAMURAI』(2013)のハラダ役を演じたウィル・ユン・リーだ。大富豪バンクロフト役は『ハイ・ライズ』(2015)のジェームズ・ピュアフォイが演じる。

予告編を一度見れば、本作『オルタード・カーボン』が、リドリー・スコット監督による名作『ブレードランナー』(1982)の影響を直接的に受けていることは一目瞭然だろう。続編『ブレードランナー 2049』(2017)に通じる部分もあるだけに、ビジュアルとしては『ブレードランナー』シリーズ2作品の“融合”というような印象を受ける人もいるかもしれない。
しかし同時に見逃せないのは、たとえば『ジョン・ウィック』シリーズ(2014, 2017)のような、現代のアクション映画からインスパイアされているであろう演出がすでに見受けられることだ。鮮烈なビジュアル、激しいアクション、謎めいたストーリー……どこを切っても見どころといっていいだろう。

全10話からなる本シリーズの第1話を監督したのは、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011-)で「落とし子の戦い」などの傑作エピソードを手がけたミゲル・サポチニク。同じく『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ハウス・オブ・カード 野望の階段』(2013-)など有名シリーズに続々と参加するアレックス・グレイヴスや、『SHERLOCK/シャーロック』(2010-)のニック・ハラン、そのほかNetflix製作のマーベル・ドラマを手がけるディレクター陣が参加している。いずれも現代の海外ドラマを牽引する腕利きの監督とあって、本作に対するNetflixの“気合いの入りよう”がうかがえるというものだ。

ドラマ『オルタード・カーボン』は、2018年2月3日にNetflixにて全世界同時配信される

Source: https://screenrant.com/netflix-altered-carbon-trailer-2/
Eyecatch Image: https://www.youtube.com/watch?v=Ex9mcCs3dhE サムネイル

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。