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スパイク・リー&デイヴィッド・バーンがコラボ、『アメリカン・ユートピア』5月日本公開決定

アメリカン・ユートピア
©2020 PM AU FILM, LLC AND RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED

元トーキング・ヘッズのフロントマンであるデイヴィッド・バーン、『ブラック・クランズマン』(2018)『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020)などのスパイク・リー監督。現代の米国を代表するふたりのコラボレーションがついに実現した。映画『David Byrne’s American Utopia(原題)』が、『アメリカン・ユートピア』という邦題で、2021年5月7日(金)より全国公開されることに決定。あわせてポスター、予告編、場面写真が到着している。

本作の原案となったのは、 デイヴィッド・バーンによるアルバム「アメリカン・ユートピア」(2018)。このアルバムのワールドツアー後、ブロードウェイのショーとして再構築された舞台が2019年に始まり、その斬新な内容は大評判となった。映像化の可能性を考えたデイヴィッド・バーンは、スパイク・リーに声をかけ、映画化企画が本格始動となったのである。

デイヴィッド・バーンのライヴ映画としては、『ストップ・メイキング・センス』(1984)というトーキング・ヘッズ時代の傑作が存在するが、スパイク・リーとのコラボレーションにより、ドキュメンタリーでもなく記録映画でもない、いまだかつてないスタイルのライヴ映画が完成したのだ。いち早く公開された海外では高い評価を得ていて、「ふたりの大物が組んだ見事なコラボ」(Variety)、「このジャンルの最高傑作の1本」(IndieWire)「圧倒的な傑作」(Rolling Stone)と絶賛の声が寄せられている。

舞台の冒頭、デイヴィッド・バーンがプラスティックの脳を持って登場し、人間の脳の進化について語り始める。「人間の脳は成長と共に衰えていく」。そんな衝撃な研究結果について話を始めるバーンは、舞台を通じて、現代のさまざまな問題について問いかける。コミュニケーションの大切さ、選挙の重要性、人種問題など。混迷の時代を生きる現代人の意識をゆさぶる物語が語られていく。

デイヴィッド・バーンは今回の舞台で意識的に何もない空間を選び、マイクやドラムセットもなくし、新たな仲間である11人のミュージシャンやダンサーとともに、舞台の上を縦横無尽に動きまわる。その中で見せるパントマイムや、前衛の要素などという斬新な振り付けを取り入れたのは、アニー・B・パーソン。バーンの過去の舞台も手がけた人物だ。プロダクション・コンサルタントもまた、アレックス・ティムバースというバーン一家の人物が担当している。

舞台に立った11人の仲間はさまざまな国籍を持っていて、クライマックスではブラック・ライブヴズ・マター(Black Lives Matter)のプロテスト・ソング、ジャネール・モネイの「Hell You Talmbout」を熱唱。アルバム「アメリカン・ユートピア」からは5曲、トーキング・ヘッズ時代の代表曲から9曲が選ばれ、計21曲が演奏される。ベテランのデヴィッド・バーンがパワフルに歌いながら踊る。そんな彼と11人の新たな仲間が組むことで、まさにミュージシャンとしても更なる進化を遂げる最高の舞台となっている。

スパイク・リーは監督、もともと最高の音楽センスをもっていることでもしられ、『ブラック・クランズマン』ではプリンスの曲を効果的に使っていたが、今回は舞台の頭上からのショットや、斜めからのアングルなど、視覚的な刺激にあふれた映像を作り上げた。そんな刺激的な映像を捉えた撮影監督は担当したのは、エレン・クラス。『サマー・オブ・サム』(1999)でリー監督と仕事を共にしていた逸材である。

アメリカン・ユートピア
©2020 PM AU FILM, LLC AND RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED

公開されたポスターでは、デイヴィッド・バーンをはじめ、 ミュージシャンたち11 人全員が登場。彼らはジェンダーや、国籍あらゆる境界線を飛び越え、さながらユートピア(理想郷)へと見るものを誘う使者のよう。未来感溢れる印象だ。また、その至福のステージングが、予告編で一部捉えられている。ステージからは一切の配線をなくし、自由自在な構成に。ミュージシャンたちはセットのグレーのスーツと、裸足というスタイルでショーをみせていく。

コンテンポラリーダンスやヨガのような動きも取り入れ、縦横無尽に動き回るバーンは、当時67歳という年齢も感じさせないほどにパワフルで、時に可愛らしく、時に崇高にも見える。テンションがあがっていくドラム隊の音。伸びやかな歌声。熱狂が観客にも伝播し増幅していく幸福と感動のステージが、70秒の中に詰め込まれている。トーキング・ヘッズの名曲「Burning Down the House」「Everybody’s Coming To My House」が予告編では取り入れられているが、トランプ政権下での分断されたアメリカ、そしてコロナ禍という時代を生きる私たちの胸にはまた違うものとして届くだろう。

アメリカン・ユートピア
©2020 PM AU FILM, LLC AND RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED
アメリカン・ユートピア
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アメリカン・ユートピア
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アメリカン・ユートピア
©2020 PM AU FILM, LLC AND RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED
アメリカン・ユートピア
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『アメリカン・ユートピア』は、2021年5月7日(金)より、TOHOシネマズ・渋谷シネクイント他全国ロードショー。

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THE RIVER編集部
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