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ケイト・ウィンスレット&シアーシャ・ローナン『アンモナイトの目覚め』公開決定&予告編 ─ 化石を通じて惹かれ合う女性を描く愛の物語

アンモナイトの目覚め
© The British Film Institute, The British Broadcasting Corporation & Fossil Films Limited 2019

ケイト・ウィンスレットシアーシャ・ローナン共演、『ゴッズ・オウン・カントリー』(2017)のフランシス・リー監督・脚本による最新作『Ammonite(原題)』が、『アンモナイトの目覚め』の邦題で、2021年4月9日(金)より全国公開される。カンヌ国際映画祭に選出されただけでなく、トロント国際映画祭などでも話題を集めた注目作だ。この度、日本公開決定にあわせて、ポスター&予告編も到着した。

時は1840年代、舞台は英国の南西部の海沿いの町ライム・レジス。主人公は、人間嫌いで、世間との繋がりを絶ち暮らす古生物学者メアリー・アニング(ケイト・ウィンスレット)。かつて彼女の発掘した化石は大発見として一世を風靡し、大英博物館に展示されるに至ったが、メアリーの名はすぐに世の中から忘れ去られてしまう。今となっては、アンモナイト(土産物用)を発掘しては細々と生計を立てている。そんなメアリーはある日、裕福な化石収集家の妻、シャーロット(シアーシャ・ローナン)を数週間預かることになった。美しく可憐、何もかもが正反対の彼女に苛立ち、冷たく突き放すメアリー。しかし、メアリーは次第に自分とはあまりにかけ離れた彼女にに惹かれていく。

公開されたポスターでは、メアリーとシャーロットというそれぞれ違う境遇で孤独を抱えて生きてきたふたりの姿が描かれており、キャッチコピーの「見つけて、泥の中の私を。」という言葉がふたりの切実な想いを想起させる。また予告編では、大英博物館に自身が掘り出した化石が飾られながらも日が当たらない生活を送るメアリーと、体が弱く夫に邪険にされるシャーロット、正反対なふたりの出会いから、化石を通じて惹かれ合い変わっていく姿が美しい映像と叙情的な音楽に乗せて語られる。

メアリーとシャーロット、魂の奥に同じ匂いのする深い孤独と、誰かに自分の真価を見つけて欲しいという切なる願いを持つふたり。泥に埋もれた石を見つけ出し、丁寧に時間をかけて磨き上げ、ようやくアンモナイトの化石の本来の価値が輝き出すように、彼女たちが自らの本当の輝きを発掘していく姿は、新たな孤独に向き合いながら今を生きる人々の心に、静かに強く染み渡る。現代を生きる女性たちの道しるべとなり得る必見の作品だ。

アンモナイトの目覚め
© The British Film Institute, The British Broadcasting Corporation & Fossil Films Limited 2019

『アンモナイトの目覚め』は2021年4月9日(金)、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国順次公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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