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アンドリュー・ガーフィールド、メソッド演技を否定する意見には「誤解がある」と持論 ─『沈黙』での役作りも明かす

アンドリュー・ガーフィールド Andrew Garfield
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9355630074

昨今、“メソッド演技”に対して否定的な意見が目立つ中、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズや『tick, tick… BOOM!: チック、チック…ブーン!』(2021)などのアンドリュー・ガーフィールドが、この演技法に対する肯定的な意見を述べている。

メソッド演技とは、俳優たちが役の人格や深層心理を深掘りし、その感情を追体験するなどの方法で、より自然な演技を追求するもの。俳優を引退したダニエル・デイ=ルイスをはじめ、故ヒース・レジャー、ホアキン・フェニックス、ジャレッド・レトらが活用してきたことで知られるほか、近年では『ハウス・オブ・グッチ』(2021)のレディー・ガガや、「メディア王 〜華麗なる一族〜」(2018-)のジェレミー・ストロングでも話題となった。

この演技術は観客や批評家の高い評価を受けやすい一方、マッツ・ミケルセンやウィル・ポールターといった俳優の間でも「準備は狂気の沙汰になりかねません」「居心地の悪い環境を作り上げてしまうのは、何か大切なことを見失っていると思います」と批判的な意見も飛び交っている。メソッド演技に対する考え方にも変化が訪れつつあるが、ポットキャスト「WTF」で、ガーフィールドは「メソッド演技というものに対して多くの誤解があるようです」と持論を展開をした。

「これは撮影現場で皆に対して嫌なやつになるということではありません。実際は、想像上の環境下で真摯にその役として生きることではないでしょうか。それと同時に製作陣にも本当に親切で、普通の人間として振る舞い、必要な時には役を身から下ろし、役に入り込んでいたいときはそのままでいることだと思うんですよ。」

撮影現場で共演者や製作陣に迷惑をかけてしまうケースには、ガーフィールドも否定的な考えを持ち合わせているようだが、その方法自体には前向きなようだ。「“メソッド演技はくだらない”という人は、メソッド演技について理解していないと思います。それにはちょっと抵抗があります」とあらためて述べるガーフィールドは、マーティン・スコセッシ監督作『沈黙 -サイレンス-』(2016)での役作りについても説明。セバスチャン・ロドリゴ神父役を演じるにあたって、1年間の準備期間のうち半年間にわたり、「セックスと食事を断つことで、かなりワイルドでトリッピーな体験ができたんです」という。ガーフィールもまたメソッド演技を取り入れたことがあるというが、あくまでも撮影現場に入る前に行っていた準備のようだ。

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Source: DeadlineWTF

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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