ザック・スナイダーが新たな映画ユニバース ─ 『REBEL MOON』『アーミー・オブ・ザ・デッド』クロスオーバーへ

DC映画で「スナイダーバース」と総称される一大叙事詩を作り上げた、あるいは作り上げようとしていた映画監督のザック・スナイダーが、新たな独自のユニバースを築く。最新作『REBEL MOON』は、監督の別のシリーズ『アーミー・オブ・ザ・デッド』と同一世界観にあるという。英Total Filmにて語られた。
『アーミー・オブ・ザ・デッド』は2021年5月にNetflixにて配信されたゾンビ・アクション映画。ゾンビが大量発生した終末的なラスベガスを舞台に、クセ者の傭兵たちが強盗計画に挑む様を描いた。10月には前日譚『アーミー・オブ・シーブズ』も登場している。また、アニメシリーズの計画も伝えられている。

もう一方の『REBEL MOON』は、スナイダーが同じくNetflixとともに手がける新作SF巨編。『スター・ウォーズ』や黒澤明『七人の侍』にインスパイアされた二部構成作品で、『REBEL MOON:パート 1 炎の子』が2023年12月22日、『REBEL MOON:パート2 傷跡を刻む者』が2024年4月19日に配信開始となる。舞台となるのは、銀河の別の惑星だ。

スナイダーは『アーミー・オブ・ザ・デッド』について「映画では描ききれなかったが、壮大な神話がある」と述べ、計画中の『アーミー・オブ・ザ・デッド』アニメ版に『REBEL MOON』が登場することを認めた。ふたつのシリーズがクロスオーバーを果たすことになる。
具体的には、作品に登場する「別次元につながるポータル」を通じて、2シリーズのキャラクターが交流を果たすことになるという。「『REBEL MOON』ではキャラクターたちがあるバーに行くのですが、そこに登場する一体のエイリアンは(『アーミー・オブ・ザ・デッド』の)アニメ版のキャラクターです。つまり、シェアード・ユニバースということですよ」。
DC映画では、志半ばにしてユニバース構想を完遂できなかったスナイダー。『アーミー・オブ・ザ・デッド』と『REBEL MOON』では、もう一つの「スナイダーバース」が実現することになりそうだ。ゾンビものとSF大作がどのようにぶつかり合うのか、スナイダーならではの独自のストーリーテリングに期待したい。
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Source:Total Film