映画『ジャスティス・リーグ』参戦!アクアマンの原作設定を知るための入門記事
2016年に『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』が公開され、2017年には『ジャスティスリーグ』の公開が予定され、フッテージトレーラーも公開されました。前作でスーパーマンとの激突によってダークサイドからヒーローに舞い戻ったブルース・ウェインことバットマン。彼がワンダーウーマンとともに『ジャスティスリーグ』にてチーム作りに取り組むとされています。登場するヒーローはバットマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、サイボーグ、スーパーマン(?)です。
バットマンは名作映画も名作コミックスの翻訳もあるので今更説明する必要はありませんし、フラッシュはアメコミ実写化ではトップクラスに食い込む極上の仕上がりを魅せているドラマ『ザ・フラッシュ』があります。ワンダーウーマンはコミックスですと年若い世間知らずの女ヒーローという設定ですが、DCEUですと100年間も人間界で生きてきたのでかなり違ったキャラクター像になるでしょう。サイボーグは翻訳コミック『ジャスティスリーグ:誕生』を読めばそれだけでオリジンの把握ができます。
日本にいてもキャラの予習はさほど問題がないように思われますが、一人だけ日本には馴染みが薄いだろうヒーローがいます。その名はアクアマン。本名アーサー・カリーです。コミックでは高貴な顔立ちをした物静かな金髪の美丈夫といった出で立ちが現在のスタンダードです。
しかしDCEUのアクアマンは90年代のワイルドアクアマンを継承し、ブロンドの白人から『ゲーム・オブ・スローンズ』のドロゴ役で知られる黒髪褐色肌のジェイソン・モモアになっています。
キャラクターが全然違うように思われますがフッテージトレーラーを観る限りですと通じる要素が散見されるように見えました。物静かな王様がブルース・ウェインにああも怒るだろうかと思われかねませんが、バットマンの家族のロビンも度々それ以上に怒っていますし、バットマンはしょっちゅうヒーローを怒らせているので気にする必要はないでしょう。
そこで今回はアクアマンのオリジンを彼の周辺のキャラクターを交えて大好評を博している2011年からユニバース設定を一新して始まったNew 52のキャラクター設定に準じて紹介します。
海と陸の狭間に揺れ動くアトランティスの王、アクアマンの出生
ですが子供ながらも魚にテレパシーを送って操る能力に目覚めており、圧倒的な水中での機動力と人ならざる腕力に目覚めています。クジラのような知能の高い海棲生物ならば思考を受け取ることもでき、未熟だった時は海に打ち上げられて瀕死のクジラに遊び半分でナイフで傷を付けた上級生を天高く殴り飛ばしたこともあります。
最愛の父の死から始まるブラックマンタとの因縁
そんな彼とその父親に接触したのがアトランティスを探し求めていたシン博士。博士の協力もあってメキメキと能力を伸ばしました。理解のある父に育てられ、順調にヒーローか灯台守か漁師への道をアーサーが歩き出すと思われていた、そんなある日、トレジャーハンターであり、残忍な犯罪者のブラックマンタがアーサーの話を聞きつけます。
アーサーの血を奪い、アトランティスの存在を確認しに灯台に乗り込んだブラックマンタと格闘したトムは辛うじて追い払うも心臓発作を起こして倒れます。
父の病院に運ばれたトム・カリーは程なく死亡し、父を殺したブラックマンタに復讐の炎を燃やしたアーサーはブラックマンタの居場所を突き止め、夜闇に乗じて殺害します。
ですが、殺したはずのブラックマンタの背後から本当のブラックマンタが現れ、アーサーが殺した男を父と呼んで、狼狽えます。何十人もの命を金や利益のために奪い続けた殺人鬼ブラックマンタとは親子で活動していたチームだったのです。
凶悪犯ブラックマンタがアーサーの父を殺し、アーサーがブラックマンタを殺した。おまけに実はアーサーの父、トム・カリーの心臓発作はブラックマンタとは一切関係なく、病によるものでした。それを知っても怒りと無念をブラックマンタにぶつけようとするも、誤ってブラックマンタの父を殺害したアーサー。愛する父を殺したアーサーを憎悪するブラックマンタと海と陸のハーフ、アクアマンは互いに互いの父の仇として殺しあう復讐の輪廻に囚われるようになったのです。
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