『ザ・バットマン』監督の新ドラマ「アーカム・アサイラム」はバットバースではなくDCUになる模様

なんだかややこしいことになってきたぞ。DC映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)から派生して企画中だった、マット・リーヴス監督による「アーカム・アサイラム」新ドラマは、『ザ・バットマン』の世界ではなく、DCユニバースに属する物語になるだという。
これがどれだけややこしい話なのか、順を追って説明しよう。まず『ザ・バットマン』は、他のDC映画シリーズとは関係ない、独自の世界観に基づく映画だ。ロバート・パティンソンが若きバットマン/ブルース・ウェインを演じたこの独立映画が好評を博すと、ワーナー・ブラザースは続編映画と、いくつかのスピンオフドラマを企画した。
現時点まで、映画『ザ・バットマン2』と、劇中でコリン・ファレルが演じた悪役を描く単独ドラマ「ペンギン(原題)」、そして劇中世界に登場する精神病棟を舞台としたドラマ「アーカム・アサイラム」が準備中だった。
しかし『ザ・バットマン』の後、ジェームズ・ガンらによってDCユニバース全体のリブートが決定。メインシリーズが新たに立ち上がることになった傍で、この『ザ・バットマン』のシリーズと、同じく独自作品として大ヒットした『ジョーカー』の続編は、それはそれで継続して別世界モノとして活き続けることに。これらは「DC エルスワールド(=別世界)」としてまとめられ、『ザ・バットマン』のシリーズにはひとまず「バットバース」という愛称がついた。
さてここからが本題だ。ジェームズ・ガンによると、なんと「アーカム・アサイラム」はDCユニバースに属するのだという。つまりバットバース外になるということだ。
ガンはThreadsで、ファンから「マット(・リーヴス)は『ザ・バットマン2』や『ペンギン』『アーカム』の他にも、バットバースの企画をプロデュースしますか?」と尋ねられた。すると、「今のところ、マットは『アーカム』をDCUシリーズとしてプロデュースしています。だから今のところ、2本だけですね」と答えているのだ。つまり、「アーカム・アサイラム」はDCUで、バットバースにおける「2本だけ」というのは、『ザ・バットマン2』と「ペンギン」のことを指していると思われる。
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別のファンも驚き、「すいません、『アーカム』のドラマってDCUが舞台なんですか?」と質問。ガン監督はハッキリこう返信している。「イエス。僕たちは監督・プロデューサーとしてのマットを敬愛しているので、彼は自身の『ザ・バットマン』ユニバース内と、DCU内の両方のストーリーをプロデュースすることになります。」
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「アーカム・アサイラム」については、これまで当然ながら「バットバース」内の物語と見られていた。映画『ザ・バットマン』のラストには、アーカム・アサイラムに収監されたリドラーがジョーカーと接触する描写もあり、これから同施設内での凶悪ヴィランたちの物語が描かれると考えるのが自然だったからだ。
ところがガンが新たに明かしたところでは、「アーカム・アサイラム」はDCU、つまり新生スーパーマンやバットマンたちが活躍する世界の物語として進められているということである。この新シリーズでは現在、最初の映画『スーパーマン:レガシー』が撮影に向け準備中で、スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーらが登場する。さらにバットマンとダミアン・ウェインが登場する新バットマン映画『ブレイブ&ボールド』なども企画されているが、どうやらこの世界のヴィランたちは、アーカム・アサイラムを一つの出自拠点として登場する可能性があるようだ。
「どうしてバットマン・ユニバースからDCU企画に変更したのですか?」と尋ねられたガンは、「変更していません」とのみ返信。公表していなかっただけで、もともとDCUとして企画されていたということだろうか?
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