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『ヴァチカンのエクソシスト』名物プロデューサー、新作映画は「超常現象DJの冒険」 ─ 主演は『ホールドオーバーズ』ポール・ジアマッティ

ヴァチカンのエクソシスト
映画『ヴァチカンのエクソシスト』より

日本で大ヒットを記録した『ヴァチカンのエクソシスト』(2023)の名物プロデューサー、ジェフ・カッツによる新作映画が始動した。

カッツの新作映画は、アメリカで人気を博した実在の“超常現象DJ”アート・ベルの物語。全米で現在も放送中の人気深夜ラジオ「Coast to Coast AM」の創始者で、超常現象やオカルト、UFO、陰謀論などを自宅から放送し、自身の体験談を語りたいリスナーの電話を受けつづけた。全盛期は約1,000万人のリスナーがおり、2008年にはラジオの殿堂入りを果たしている。

アート・ベル役を演じるのは、『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』(2023)でアカデミー賞候補となったポール・ジアマッティ。監督は『スクリーム』シリーズや『レディ・オア・ノット』(2019)『アビゲイル』(2024)のマット・ベティネッリ=オルピン&タイラー・ジレットが務める。

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ホールドオーバーズ(仮題)
『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』より Seacia Pavao / © 2024 FOCUS FEATURES LLC

親日家として知られるカッツ氏は、自身のXアカウントにて日本語でも情報を発信したほか、早くもティザー映像を公開。米Deadlineによると、ワーナー・ブラザースやAmazonが関心を示しているというが、カッツ氏によると現時点ではスタジオへの提案段階だという。

米国メディアの報道では「伝記映画」と伝えられているが、カッツ氏いわく「伝記映画ではありません。もう少し“アート”です」。脚本はDCドラマ「THE FLASH/フラッシュ」(2014-2023)のサム・チャルセン、「See 〜暗闇の世界〜」(2019-2022)のネルソン・グリーヴス。ドラマ版「スリーピー・ホロウ」(2013-2017)にはともに脚本家として参加していた。

自身もラジオDJからキャリアをスタートさせたカッツ氏は、『ヴァチカンのエクソシスト』の製作中からアート・ベルの映画化プロジェクトに関心を示していたとのこと。ベルの自宅があったネバダ州パーランプとも協力しながら、遺族やビジネスパートナーのカレン・ジャクソン氏との信頼関係を確立し、企画の本格始動にこぎつけた。なお、プロデューサーには同じく『ヴァチカンのエクソシスト』よりソフィー・キャシディも参加する。

ちなみにベルは超常現象DJとしての人気を獲得する以前、1960年代にはベトナム戦争に衛生兵として従軍。退役後はアメリカのラジオ局に勤務したあと、日本の沖縄に渡り、民間の英語放送局・KSBKで6年間DJとして働いている。日本好きのカッツ氏のこと、こうした日本要素もなんらかの形で登場するかもしれない。

なお、カッツ氏は『ヴァチカンのエクソシスト』続編企画も現在進行中。こちらも続報が待たれる。

Source: Deadline, Jeff Katz

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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