Menu
(0)

Search

おまえが誰かは目を見ればわかる!映画における目力『アート・オブ・アイズ』な世界

「お前のこと覚えたぞ、目を見たからな!」というような台詞を、映画などでも、あるいは日常でも、時々耳にするような気がする。

クリント・イーストウッド主演、ウォルフガング・ペーターゼン監督の映画『ザ・シークレット・サービス』(In the Line of Fire)の劇中でも、イーストウッド演じる老齢なシークレット・サービスのフランク・ホリガンが、大統領暗殺を目論むジョン・マルコヴィッチ演じるブースことミッチ・リアリーに言及して、「どんなに変装しても目は変えられない!」というようなことを言っていたように記憶している。

つまり目というのはその人を特徴付ける上で、最重要とも言ってよいものなのである。

その顕著な例として、顔写真の匿名性を高めるために目の部分に処理をしているケースをよく見かける、黒いラインで目を隠している例のアレである。未成年犯罪者の顔写真などにも、昔はよく使われていた手法だったと思う、現在はあまり見かけない気がするが・・・。

さて、おそらくはそんな「眼力」あるいは「目力」に、正に目を付けたアート作品をご紹介しよう。

1996年から商業イラストレーターとして活動するジェイソン・エドミストン(Jason Edmiston)さんの作品群の中に、映画やアニメーションに登場するキャラクターの「目」に特化した連作「アート・オブ・アイズ」とも呼ぶべきものが存在しており、なかなか目をみはるものがある。その中からぼくが独断と偏見で選んだ一部を御覧いただきたい。

まずはこちら、おそらくこれが一番最初に描かれた目の作品だと思われるのだが、『悪魔のいけにえ』(The Texas Chain Saw Massacre)よりレザーフェイスことババ・ソーヤー。2017年に公開予定だとされているリブート作品『レザーフェイス』(Leatherface)が個人的にはずいぶん気になっている。

Jason Edmiston
https://mondotees.com/ – Jason Edmiston

クエンティン・タランティーノの代表作『キル・ビル』(Kill Bill)からGOGO夕張、このシーン痛そうだよなあ。ちなみにこの目から血が出るというアイデアは栗山千明が自ら現場で提案したと本人が言っていたような気がする。そして個人的な余談だが、この映画には二人ほど、わりとしっかりした役柄として顔見知りの人が出演していたので鑑賞時には驚いた、長らく会っていないけれど。

Jason Edmiston
https://mondotees.com/ – Jason Edmiston

スティーヴィン・キング原作の『イット』(It)よりティム・カリー演じる恐怖のペニーワイズ、ここ数ヶ月ぼくは個人的にあのピエロ目撃事件の動向をずっと追いかけているのだが、サウスカロライナ州のグリーンヴィルで最初の目撃情報があがってきた当初は、ここまで世界規模に広まるとは思わなかったなあ・・・。

Jason Edmiston
https://mondotees.com/ – Jason Edmiston

スティーヴィン・スピルバーグの名作『ジョーズ』(Jaws)からは、あのホオジロザメ、サメは目が横に付いているからメインは象徴的な口になってしまっているが、こういうのもおもしろい。

Jason Edmiston
https://mondotees.com/ – Jason Edmiston

目力と言えばこれかもしれない、みんな大好きな『13日の金曜日』(Friday The 13th)よりジェイソン・ボーヒーズ、まだホッケーマスク前とホッケーマスク後。

Jason Edmiston
https://mondotees.com/ – Jason Edmiston
Jason Edmiston
https://mondotees.com/ – Jason Edmiston

スタンリー・キューブリックの傑作『時計じかけのオレンジ』(A Clockwork Orange)よりアレックス・デラージ、まだずいぶん若い頃に観たこの映画、当時はけっこう衝撃を受けたけれど、最近改めて観てみると、やはりすごい。ぼくはあのスパゲティーを食べながらワインを飲むシーンが好きである。

Jason Edmiston
https://mondotees.com/ – Jason Edmiston

目といえばこのクリーチャー、ギレルモ・デル・トロの『パンズ・ラビリンス』(El laberinto del fauno, Pan’s Labyrinth)よりペイルマンあるいはペールマン、このペイルマンを演じているダグ・ジョーンズが劇中ではパンも演じているのは、けっこう知らない人が多いのかもしれない。

Jason Edmiston
https://mondotees.com/ – Jason Edmiston

王道『スター・ウォーズ』(Star Wrs)からもある、サンド・ピープルことタスケン・レイダー。あのボロ布とマスクの中身っていったいどんなビジュアルしているんだろうと、いつも気になる。

Jason Edmiston
https://mondotees.com/ – Jason Edmiston

目力の象徴と言えばこれだろう、偉大なる巨匠レイ・ハリーハウゼンが劇場用作品としては最後に手掛けたとされる『タイタンの戦い』(Clash of the Titans)より、誰もが知る恐るべき怪物メデューサ。ちなみにエドミストンさんはブーボの目も描いている。この人のキャラクターチョイスの傾向を見ていると、話が合いそうである。

Jason Edmiston
https://mondotees.com/ – Jason Edmiston

そこに目を付けたのかという流石のチョイスは、我がバイブルとも呼ぶべき、リチャード・ドナーの『グーニーズ』(The Goonies)から片目のウィリー!キュートなアイパッチが印象的だが、劇中では白骨体としてしか登場しないのが惜しまれる・・・。

Jason Edmiston
https://mondotees.com/ – Jason Edmiston

そして最後にこれをあげておこう。再びのスタンリー・キューブリック、映画史上に燦然と輝く『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey)よりHAL 9000、このシーンの恐怖と緊迫感はとんでもない。まさにあれは「目」なんだよなあ。

Jason Edmiston
https://mondotees.com/ – Jason Edmiston

こうやってずらりと見てみると、やはり冒頭にも述べたように、目ってものが如何に個人を特定付けるものかがよくわかるし、このアート作品は非常に意義ある作品だと感じる。

エドミスントンさんの「アイズ・オブ・アート」な作品はまだまだあるので、そして購入も可能なようなので、まあ大人気らしくその多くは「SOLD OUT」と化しているが・・・、興味がある方は以下のウェブサイトでぜひ存分にご覧いただきたい。

Jason Edmiston – Page 3 – Mondo

さらに以下のオフィシャルなウェブサイトにも、映画愛好家なら生唾ものな作品が山ほどあるの、ぜひ訪れてみていただきたい。

Jason Edmiston – Artist

しかし、目力の強い目ばかり見ていたらずいぶん疲れた・・・、目は口ほどになんとやら。

Source:https://mondotees.com/

Writer

アバター画像
MujinaMujina Tsukishiro

普段はあまり摂取しないコーヒーとドーナツを、無駄に欲してしまう今日この頃。You know, this is - excuse me - a damn fine cup of coffee.

Tags