【全力擁護】ゲーム未プレイでもわかる!パルクール体感型アクション映画『アサシン・クリード』を楽しむための3つのポイント
賛否がクッキリ別れる映画だとは思います。この映画『アサシン・クリード』、個人的に2017年注目作の一つに挙げていたものの、アメリカをはじめとした日本に先駆けて映画が公開された国々での評価は、優しい言い方をすれば「今ひとつ」、批評サイトによってはケチョンケチョンに叩いており、とても楽しみにしていた僕の気持ちを3月3日の日本公開を待たずして豪快に萎えさえてくれていました。しかし、若干しょんぼりしながらも公開日に鑑賞した本作は、なかなかどうして僕個人は非常に楽しめましたので、ここで鑑賞推進および擁護のためのちょっとした解説をさせていただきたい所存でございます。
1.アサシンは正義の味方です
そして、そのテンプル騎士団の野望を認識し、連綿と続く血縁によって結ばれ、騎士団の支配に唯一抗おうとして戦い続けている組織が秘密結社「アサシン教団」であり、人類の自由意志の「守り手」なわけです。映画ではこのあたりがあまり説明されません。しかも今作の主人公は死刑囚。話の流れ的に謂れのない罪で極刑を宣告されているのかと思いきや、そこはきっちり人を殺したことは間違いないみたいだし(ノベライズ版でこのあたりの事情は詳しく説明されており、虐げられている女性を助けるためやむなく及んだ実力行使でした)、主人公の父親はなんだか無抵抗の母親を手にかけたっぽいし、そもそもアサシンとか教団って響きがちょっとカルトを想像させる陰鬱なイメージですよね?「アサシンって何なの?潜在的犯罪者のこと?」「テンプル騎士団って暗殺されるほど悪い人たちなの?」と思ってしまうのは至極当然、観客は主人公を応援してよいものか迷ってしまいます。よって、これだけは覚えていってください。映画『アサシンクリード』の世界では、人類支配を目論む巨大な悪=テンプル騎士団、対する正義のレジスタンス=アサシン教団です。ちゃんと語られていませんが、アサシンクリードの世界では決定事項です。よってアサシンの血をひく主人公も、れっきとしたヒーローということでOKなのです。