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【スーサイド・スクワッド予習に!】DCアニメ映画シリーズ『バットマン/アサルト・オン・アーカム』徹底レビュー

今年はじめ、大きな期待とともに公開された『バットマンvsスーパーマン/ジャスティスの誕生』は結果的に賛否両論を呼んだ。 そして来たる9月10日には『BvS』以上に期待と注目を浴びているDCエクステンデッドユニバース3作目『スーサイド・スクワッド』の公開が控えている。 『スーサイド・スクワッド』が楽しみでたまらないので、こちらのアニメで予習しましょう!

バットマン/アサルト・オン・アーカム』

「DCユニバース・オリジナル・ムービー」というDCのアニメ部門から2014年のバットマンのアニメ映画の一本。

あらすじ

〈ざっくりあらすじ〉

招集されたハーレークインデッドショットなどの悪党どもがアーカム精神病棟に乗り込みます。そこでジョーカーやバットマンが悪党どものミッションに立ちはだかる!

〈しっかりあらすじ〉

リドラーはバットマンに捕まり、アーカム精神病棟送りにされてしまう。しかし、リドラーは政府と裏でつながり、極秘任務を託されていた。その極秘情報リドラーの杖に隠されており、リドラーが持ち物もろともアーカムへ連行されたことに政府側の人間で、任務のために悪人を使うことをもいとわないアマンダ・ウォーラーは気を揉む。

そこで彼女は厳重な刑務所や精神病院から悪人たちを呼び寄せ、彼らをアーカムへの潜入任務に就かせようとする。 集められた”悪人ども”は、暗殺者で射撃、銃の扱いの名手、デッドショットとサイコな元心理学者でジョーカーの元カノであるハーレークインを筆頭に、オーストラリア人で酔いどれのブーメラン使いキャプテン・ブーメラン、触れたものを凍らせる能力のあるワルい姐御的なキラーフロスト、サメがモチーフで知性の欠片もない怪力担当キング・シャーク、忍者っぽくて素早いブラックスパイダー、ロシアからの筋肉スパイ、KGビーストだ。

彼らは全員アマンダの計画により、悪人どもが命令に背いた時の対策として脊髄に遠隔操作爆弾を仕掛けられている。彼らはアマンダからのミッションを渋るが、ハッタリだと思っていた爆弾でKGビーストが命令に背いたために殺されてしまい、選択の余地がないとわかり、嫌々ながら仕方なく任務に就くことになる。

自殺行為同然の危険なミッションに立ち向かうため彼らは”一応”団結し、スーサード・スクワッドとなる。 潜入前の準備中にも、グループ内でのいざこざは絶えず、また、必要な道具の受け取り先が厄介であったり、いつも通り街で悪さもしちゃうのでバットマンに目をつけられたりと、全くもって任務は前途多難である。

スーサイド・スクワッドはみんなで協力して頑張ってアーカムに潜入しても、そこにはジョーカーがいたり、結局バットマンも現れて、アマンダには怒られて… という調子です。これより先はあなたの目で確かめてください!

レビュー

作品のムードが結構大人向け!

30分尺のアニメの延長線上的なアニメ映画であれば、子供向けに見えるだろう、しかしこの作品のメインターゲットは大人である。 R指定作品ではないので直接的な描写は多くはないが、それでもPG13なので、バイオレンスとセクシュアルなシーンが多く盛り込まれている。
血ドバドバなどハードすぎるものはさすがに見られないが、アクションにおいては、最近のDCの路線であるリアル志向とアニメだからこそできる描写を両方の要素をうまく兼ね合わせたものになっている。 ビジュアルだけでなく、ダイアログもかなり大人向けになっている。お子様厳禁(?)のセリフのやり取りに注目だ。

キャラが際立つ!

デッドショット、ハーレークイン、ジョーカーの3人は主役級に際立っていた。サイドキャラクターもアマンダ・ウォーラー、キャプテンブーメランもそこに食って掛かるように名脇役を演じていた。バットマンはそれよりも脇役だが、この作品にはこの役どころでも存在感はしっかりある。キラーフロストとキング・シャークのちょっとしたコミックリリーフも見どころ。

76分という本編の長さでこれだけのかなり多くのキャラクターを印象的に描くのは難しいが、ここで挙げたキャラクターたちはこの作品の注目するべき点でしょう。 デッドショットは、まとまりもなく、お互いに秘密も多いチームをなんとか率いてゆく。常に斜めに構えている印象だが、それが鼻につく感じではなく、多くの人が彼に共感できるであろう。

デッドショットはこの作品の中で一番”人間臭い”キャラクターといえるでしょう。そしてそんな彼は暗殺者スキルを発揮させて戦闘シーンではアツいアクションを見せてくれます。 次にみんなのアイドル、ハーレークインですが、個人的な好みを抜きにしても、おそらくこの作品のキャラの中で最も目を引くのではないでしょうか。最初のキャラ紹介的な登場シーンから見事なまでのサイコっぷりを見せてくれます。
彼女のエモーションはジェットコースターのように、変化してゆきますが、キャラにはブレがないので見れば見るほど引き込まれて行き、見ていて飽きない魅力を持っています。

Writer

Nao C.V.
Nao C.V.Nao Goto

パンクロックと映画が好きです。ストレートエッジになりたいのに、ストーナーフィルムに憧れています。ヴィーガンです。スタンドアップコメディアンもやってます。

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