「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」なぜハマる?どんどん距離が縮まる正反対バディ、「見守りたくなる」至福のミステリードラマ

世界140の国と地域で放送され、日本でも熱いファンベースを築いたフランス発の大ヒットミステリードラマ「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」。愛される人気の背景には、“刑事バディもの”という王道フォーマットを踏襲しつつ、その枠を超えた“ヒューマンドラマ”に重きを置く作品性がある。幅広い層が楽しめると同時に、フランスドラマ初心者の入口としても最適な一作だ。
「J:COM STREAM」では配信中のシーズン1~5に加え、最新のシーズン6が2026年2月24日(火)より日本最速配信。そこで当記事ではあらためて、人気作「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」の魅力を紐解いていこう。
正反対なバディが事件を解決

犯罪資料局の文書係・アストリッドは、犯罪科学に精通し、過去の事件データを詳細に記憶する驚異的な能力の持ち主。その才能に気づいたパリ警視庁の警視・ラファエルは、アストリッドに事件捜査への協力を依頼する。
繊細で論理型のアストリッドに対し、直感で動く猪突猛進型のラファエル。性格は対照的だが、自閉スペクトラム症のアストリッドは自分を“変人”扱いする社会に馴染めず、シングルマザーのラファエルも私生活と仕事の間で悩みを抱えていた。そんな2人は捜査を通じて徐々に仲を深め、お互いを補足し合う“最強バディ”へと成長していく。

“変わり者の天才 × 狂言回し的な相棒”というコンビは、様々な作品で見られる王道設定だ。本作は1話完結型の推理ものという点も相まって、ベネディクト・カンバーバッチ主演の人気ドラマ「SHERLOCK シャーロック」(2010-2017)を想起させる。
例えば、シャーロックが鋭い観察眼で手がかりを見抜くように、アストリッドは犯罪科学の知識と多角的な視点を武器に、誰も気づかないようなヒントを瞬時に察知。事件全体を“パズル”として捉え、論理的に組み立てていくプロセスは目を見張るものがある。
またラファエルは、シャーロックの相棒・ジョンのように “天才と社会をつなぐ橋渡し役” を担う存在だ。コミュニケーションが苦手なアストリッドを全面サポートし、彼女の力が発揮される環境を整えていく。そのおかげで、アストリッドは警察内で一目置かれる存在となり、自分の居場所を確立する。

一方、“正反対バディ”といえば男同士や男女が主流である中、本作は女性2人による「シスターフッド」を前面に出すことで異彩を放っている。「SHERLOCK」のようなコンビ間の衝突も物語の推進力となり得るが、アストリッド&ラファエルの間にあるのは、互いの足りない部分を補い合おうとする穏やかな連帯だ。そこから生まれる温かいやり取りが、作品全体に心地よさをもたらしている。
どんどん距離の縮まる関係性が最大の魅力
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そんなアストリッド&ラファエルの関係性こそが、本作の醍醐味だ。シリーズを通して、2人の心の距離は段階的に縮まり、その変化が目に見える形で丁寧に紡がれていく。
自閉スペクトラム症であるアストリッドは、騒音や接触、不測の事態が苦手で、厳格なまでにルーティンを重視している。規律の多い日本文化と親和性が高く、日常に取り入れているほどだ。ラファエルを通じて人との関わりが増えたことで、しばしばエネルギーを使いすぎて発作を起こすことも。

しかし、2人の間に信頼関係が築かれるにつれ、アストリッドは“できないこと”を少しずつ克服していく。例えば、ラファエルの家に行く、大勢のパーティーに参加する、相手に触れる、神聖な場所だった自宅にラファエルを迎え入れる――そうした一歩一歩が、2人の関係の深化として可視化されているのが味わい深い。
この関係を象徴するのが、「指ぬき」と「方位磁針」だ。シーズン1でアストリッドはラファエルに「指ぬき」を贈り、“自分を守ってくれる存在”としての信頼を示す。対するラファエルは、シーズン2でアストリッドに「方位磁針」を贈り、“自分を導いてくれる存在”という敬意を込める。この2つのアイテムは、彼女たちが“保護する側/される側”という関係を超え、対等なバディへと進化したことを物語っている。
もっとも、個人としての成長も見どころだ。アストリッドはルーティンの変化や恋愛、仕事面の挑戦を通じて、自分の世界を少しずつ広げていく。一方、仕事と子育てに奔走するラファエルも、アストリッドとの交流をきっかけに立ち止まり、今までにはなかった視点を得るようになる。

こうした丁寧なヒューマンドラマの描出によって、視聴者はどんどん2人の関係性に惹きこまれていく。彼女たちの歩みを見守りながら、自然と「この2人を見続けたい」と感じるようになるのだ。また同時に、アストリッドのように“生きづらさ”を抱える人や、ラファエルのように仕事と家族の狭間で葛藤する人を、優しく力づけるエールにもなっている。
フランス文化・社会を生かした知的なミステリー
もちろん、本作は「ミステリードラマ」としての完成度も高い。特長の一つは、ミステリーにフランスの歴史・文化・社会が巧みに反映されていることだ。シーズン1では、自然史博物館の怪事件や、錬金術師フルカネリの指輪にまつわる事件、1951年の“ポン・サン・テスプリ事件”に基づく謎解きが登場。こうしたフランスらしい知的な要素が随所に散りばめられ、作品に独自の奥行きを与えている。

一方、SFやオカルトを思わせる事件も登場し、その回では別ジャンル的な楽しみ方もできる。ただし、アストリッドは超常現象を「信じない方が合理的」と捉え、必ず論理的・科学的な説明へと収束。その一貫した姿勢が、ミステリードラマとしての説得力を高めている。またシーズンの最終話で積み重ねてきた要素を集約し、よりスケールの大きな展開を描く構成も見事。あの手この手で楽しませてくれる本作で、ぜひ至福のドラマタイムを過ごしていただきたい。

「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」シーズン6は、「J:COM STREAM」で2026年2月24日より配信開始。シーズン1~5も見放題で配信中だ。
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