ロシアのSF超大作、フョードル・ボンダルチューク監督の『アトラクション』がついにやって来る!

ロシア映画というと、ぼく個人的にはセルゲイ・エイゼンシュテイン(Sergei Eisenstein)やアンドレイ・タルコフスキー(Andrei Tarkovsky)、あるいはアレクサンドル・ソクーロフ(Aleksandr Sokurov)など、娯楽というよりは、より映画芸術的な作品群をついつい連想してしまいがちである。

もちろん、タルコフスキーにせよソクーロフにせよ、ぼくはとても好きな映画監督であるが。

ただ日本でのロシア映画の公開は、アメリカの娯楽大作などに比べれば大いに少ないはずだし、ロシアではいったいどんな映画が製作されているのかという情報値も一般的に言えば希薄なものだと思う。

けれど昨今のロシアでは、ある意味ではより民主主義的とも言える娯楽作品が多く製作されているようである。

今回はそんな最新のロシア映画の中から、2017年に公開を予定している期待のSF映画をご紹介したい。

2017年注目のロシア映画『アトラクション』

フョードル・ボンダルチューク(Фёдор Серге́евич Бондарчу́к、Fedor Bondarchuk)の監督による、壮大なSF作品『アトラクション』(Attraction)。ちなみに本作品の原題は『プリチジェーニイ』(Притяжение、Prityazhenie)といい、これはロシア語で重力とか引力を意味する言葉である。あるいは魅力という意味もあるらしい。つまり英題の『アトラクション』は、ほぼそのままの英訳ということになるのだろう。

ATTRACTION

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監督のボンダルチュークは、2005年の戦争映画『アフガン』(9 Рота、直訳すると第9中隊、原題はKhokhol)で、ロシアの映画賞であるゴールデン・イーグル長編映画賞やニカ作品賞など多数の映画賞を受賞しており、父は映画監督であり俳優でもあるセルゲーイ・ボンダルチューク(Сергей Фёдорович Бондарчук、Sergei Bondarchuk)、母は女優のイリーナ・スコブツェワ(Людмила Михайловна Савельева、Irina Skobtseva)、さらには姉も女優であり映画監督でもあるナターリヤ・ボンダルチューク(Наталья Сергеевна Бондарчук)という、まさに映画家族な人物である。

Fedor Bondarchuk

http://yebb.ru/

そんな彼が描き出す本作品は完全なるSF大作、エイリアンの宇宙船がロシアの大都市モスクワ上空で撃墜され都市部に墜落、政府および防衛省は宇宙船の乗組員であるいわゆる「ゲスト」とコンタクトをとろうとするのだが・・・、そんな状況を巡って巻き起こる人間たちの混乱を描いた物語である。

ATTRACTION

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出演者は、1992年の『When She Danced』で「ローレンス・オリヴィエ賞」最優秀助演男優賞の受賞歴を持つオレグ・メンシコフ(Oleg Ievguenievitch Menchikov、Олег Евгеньевич Меньшиков)。

Oleg Menshikov

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そして同じく2017年公開の『Lyod』に出演しているアレクサンドル・ペトロフ(Alexander Petrov)とイリーナ・ストラシェンバウム(Irina Starshenbaum)である。

ATTRACTION

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『アトラクション』予告編

それでは予告編をご覧いただこう、現在までに3本の予告編が公開されている。
まずはモスクワ国際映画祭における、光のインスタレーション・ティザー。

第2番目の予告編。

そしてこちらが最新の予告編。

個人的に気になるのはやはりエイリアンの造形、もしかするとあれは防護スーツのようなものを身に纏っているという設定なのかもしれないが、体の大きさに対して動きが早すぎる・・・、これがタイトルにもなっている「重力」と何か関係があるのかもしれない。『ドラゴンボール』で言うところの、サイヤ人が地球に来た際の「重力が軽すぎるぜ!」的なことなのだろうか。さらには単に敵対的なエイリアンではないようだが・・・。

ATTRACTION

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ロシアや中国では、2017年の1月26日から順次公開されるらしいのだが、日本での公開は未定。このくらいの規模の映画なら日本でも劇場公開されるんじゃないのかなあ。

期待したいところである。

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普段はあまり摂取しないコーヒーとドーナツを、無駄に欲してしまう今日この頃。You know, this is - excuse me - a damn fine cup of coffee.

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