村上龍『オーディション』ハリウッド映画化、『胸騒ぎ』監督が就任 ─ 三池崇史版はタランティーノにも影響与える

作家・村上龍の1997年の小説『オーディション』が、『胸騒ぎ』(2022)のクリスチャン・タフドルップ監督によって新たに映画化されることがわかった。米Deadlineが報じている。
『オーディション』は、妻を亡くして7年経つ中年男性の青山が、再婚相手の“オーディション”を行う物語。4,000人もの応募者が集まったなか、青山が注目したのは24歳の山崎麻美だった。麻美の美しさと謎めいた魅力にひかれてゆく青山だったが、麻美は恐ろしいほどに“完璧な愛”を求めていた……。
本作は1999年に三池崇史監督の手で映画化されており、日本の映画ファンだけでなく、海外で絶大なる支持を獲得。英The Guardianは、2010年に「史上最高のホラー映画25本」の一作に選出しているほか、クエンティン・タランティーノやイーライ・ロスらにも影響を与えたことで知られる。2014年にハリウッド映画化の企画が始動するも、実現には至っていなかった。
新たに立ち上げられた企画で監督・脚本に起用されたクリスチャン・タフドルップは、『胸騒ぎ』で不穏な家族関係や不条理な暴力を描き、高い評価を得た(同作はハリウッドで『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』(2024)としてリメイクされている)。共同脚本は、同じく『胸騒ぎ』に参加したマッツ・ダフドルップが担当。題材との相性は抜群とみられるが、果たしてどのような映画ができあがるのか。
製作総指揮には原作者の村上龍が参加するほか、『テリファー』シリーズのCineverseよりクリス・マクガーク&ヨランダ・マシアスら。製作はFocus Features、Hyde Park Entertainment、Mario Kassar Productionsが担当する。
▼ホラー の記事
『ブラックフォン 2』2025年11月日本公開決定 ─ イーサン・ホークの殺人鬼再来、あの黒電話が再び鳴る 予告編が到着 【ネタバレ】『THE MONKEY/ザ・モンキー』ラストシーンの意味を解説 ─ 監督が明かす「アイツ」の正体 気になる答え 『ファイナル・デッドブラッド』緊急劇場公開決定 ─ ファンの要望に応えて実現、10月10日より ワーナーさん、ありがとう! 「IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー」新予告編が米公開 ─ ペニーワイズとうとう出現、災厄が始まる 怪異爆誕 クリスチャン・ベール、フランケンシュタインの怪物に ─ 『ザ・ブライド!』予告編が米公開、ジェシー・バックリー&ジェイク・ギレンホールら共演 監督はマギー・ギレンホール
Source: Deadline