映画『オートマタ』は今この時代だからこそ観るべき1本!恐怖のリアリティを描くSF作

映画『オートマタ』感想・レビュー

映画『オートマタ』感想レビュー

環境の変化により人類存亡の危機に陥っている近未来。
その生活はロボット オートマタによって支えられている。

オートマタにプログラムされている絶対遵守のルール

  1. 人間に危害を加えてはならない。
  2. 自らを修理・改造してはならない。

この2つ目を破るオートマタが現れたことから話が展開していく。


via GIPHY

これまで散々作られてきたロボットネタ(自我の目覚めや人間への反乱等)であり その状況設定も聞いたことのあるものばかりなのだが、ツギハギ感を一切出すことなく しっかりまとまった作品になっていた。

スカイネット(ターミネーター)やウルトロン(アベンジャーズ)とはまた違うアプローチで、ロボットが人類に変わって台頭していこうとする様を その始まりを描いていた。

オートマタの製造企業で保険調査員をしているジャック(アントニオ・バンデラス)。

via GIPHY

妊娠中の妻を危惧し(&今の世界の現状に耐え切れず 場所を変えればなんとかなる可能性があると信じているため)安全だと言われている土地へ移りたいと考えている。

オートマタのプログラム改ざんの首謀者を見つけ出し、今回の一件を解決できた際には異動を認めると言われ 動き出す。

荒廃した人類の描写・設定に若干の違和感を感じたり、中盤辺りから砂漠化した道を延々と進んでいくシーンは退屈と言えば退屈であったが それでも観続けることができた。

  • 現実世界において、テクノロジーは今後も発展していくだろうし 今作のようなロボットが作られてもおかしくないと思えてしまうリアリティ
  • 砂漠化した土地や汚染区域等、現時点の現実世界において確実にリアリティを感じてしまう状況設定

これらのリアリティが、作品全体の重みを底上げしていたからだ。

自我を目覚めさせまいと奮闘・阻止しようとする人間を、自我の目覚めたロボットと対峙する人間の姿を描く作品だとばかり思っていたが(それを求めて観に行ったところもあるが)、終焉まで残り数歩の場所にいる人間を、自我の目覚めの一歩目を今まさに踏み出そうとしているロボットを描いているモノだった。


via GIPHY

それがとても自然なことであるかのように感じさせてしまうのも、他作品とは違う路線で新鮮だった。

登場人物の心の葛藤というよりは、こういった未来が訪れるかもしれないというリアリティ 恐怖が胸を打つ作品でした。

先日 アカデミー賞のスピーチでディカプリオが言っていたように、気候の変化が今も起きている。

今作で描かれた荒廃理由はまた別のところにあるのだが、これまではフィクションの世界で済んだことが フィクションじゃ済まされない世の中になっている。

時代が時代なら 取るに足らないロボットモノ映画で終わっていただろうが、今この時代においてはリアリティを 危機を感じざるを得ない映画でした。

3.2
総合評価:C

オートマタ

原題 AUTOMATA
製作年 2014年
製作国 ブルガリア アメリカ スペイン カナダ
配給 松竹
上映時間 109分

青春
4
2
エロ
2
サスペンス
4
ファンタジー
4

About the author

映画アドバイザー 元俳優 ライター 映画イベントMC。Instagramを中心に最新映画から懐かしの映画まで幅広く紹介。「ファイトクラブ」 「GO」「男はつらいよ」がバイブル。好きな監督はウディ・アレン。お仕事のご依頼はa.safety.pin.storm@gmail.comまでお願い致します。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

ポップカルチャーは世界を変える

TwitterでTHE RIVERをフォローしよう!


こちらの記事もオススメ

JOIN THE DISCUSSION

※承認されたコメントのみ掲載されます。

Comments

  • oriver_cinema (@oriver_cinema) 2016年3月8日 at 1:57 PM

    映画『オートマタ』は今この時代だからこそ観るべき1本!恐怖のリアリティを描くSF作 https://t.co/tpEmovlkxY #オートマタ

    Reply
  • ミヤザキタケル (@takeru0720) 2016年3月8日 at 6:33 PM

    映画『オートマタ』は今この時代だからこそ観るべき1本!恐怖のリアリティを描くSF作 https://t.co/n3xXX5l8Q6

    Reply