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『アバター』続編で避けたかった「ストレンジャー・シングス現象」、キャメロン監督が連続撮影の理由明かす

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
(C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

2022年12月16日に公開を迎えたジェームズ・キャメロン監督作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、次の第3作、第4作の冒頭部分と同時に撮影が行われていた。その理由は、シリーズ作品で起こりがちな‟ある現象”を避けるためだったという。米Entertainment Weeklyにて、キャメロン監督が語っている。

監督によると、次回作と同時撮影を行った理由は‟ストレンジャー・シングス現象”を避けるためだという。これは、複数年にわたる映画やドラマのプロジェクトで、急速に成長する子役たちが子どもに見えなくなる現象を指す造語のようだ。

キャメロンが挙げたNetflixの「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)では、シーズン1当時は大体11~14歳だった子役たちは、2022年配信のシーズン4では17~20歳の青年へと成長を遂げた。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』にも、若手俳優が出演している。トゥク役のトリニティ・ブリスは7歳の時に抜擢され、現在は13歳。スパイダー役のジャック・チャンピオンは12歳の時に抜擢され、現在は18歳だ。キャメロン監督いわくチャンピオンはすでに「雑草のように成長していた」ため、第2作・第3作・第4作の一部をまとめて撮影することになったようだ。

「私は『ストレンジャー・シングス』が大好きですが、そうしなければまだ高校生なのに27歳に見えるような‟ストレンジャー・シングス現象”が起きてしまいます」と説明。最後に、「あの番組が大好きなんです。キャラクターは好きだけど、でもさ」と改めてファンであることは強調した。

すっかり大人になった「ストレンジャー・シングス」キャストたちに対して、戸惑いを覚えるファンは少なくない。これは長きに渡るシリーズ作品にありがちな現象であるため、子役が成長する前にまとめて撮影しておくのは名案だったといえるだろう。

ちなみに『ウェイ・オブ・ウォーター』は次回作と同時撮影しただけでなく、第5作までの脚本すべてが完成するまで撮影開始を待ったそう。このやり方についてキャメロン監督は、かつてピーター・ジャクソン監督が『ロード・オブ・ザ・リング』3部作で行ったモデルに近いと米Colliderに語っている。

「彼らは3作品すべてに着手するチャンスを得ました。しかし彼(ジャクソン)は本の内容を把握していたので、役者が必要とするキャラクター・アークを常に見せることができました。

なので私も同じことをしなければならないと思い、すでに本が存在しているかのように振る舞う必要がありました。そのためには、すべての脚本を書き、その全部を俳優たちに読んでもらい、自分のキャラクターがどこへ向かうのか、それが何を意味するのかを確認させるしかなかったんです。」

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は大ヒット公開中。

Source:Entertainment Weekly,Collider

Writer

アバター画像
KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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