THE RIVER AWARD2024 ランキング結果発表 ─ みんなで決めた年間ベスト映画トップ20

これをチェックしなきゃ、新年は迎えられないぜ!
年末恒例、THE RIVER AWARDの発表だ!海外ポップカルチャー専門メディアのTHE RIVER読者が選ぶ、その年のベスト作品ランキングがついに完成した。
大作映画から注目作まで、果たして今年最も支持された映画とは?みなさまからお寄せいただいたアツいコメント共にランキング形式で大発表。「わかるわかる!」と頷くコメントや、「観てなかった映画だけど、そんなに素晴らしいんだ!」と出会いに繋がるコメントも。
興行収入や動員数では計ることのできない、THE RIVER読者が本当に愛した真の人気ランキング。トップ20からカウントダウン!
※投票期間:2024年12月18日(水)〜30日(月)
投票数:434人
投票方法:オンライン。1人3作に投票。うち1作には2ポイント、残り2作には1ポイントずつ。
カッコ内は日本公開日。
第20位 ゴジラxコング 新たなる帝国 ( 4/26 ) 24pt.

怪獣と人類が共生していく中、未確認生物特務機関「モナーク」が異常なシグナルを察知する。やがてゴジラの「地上世界」とコングの「地下空洞」が交錯、ついに出現した未知なる脅威とゴジラ、コング、そして人類は対峙する。
「愛すべき脳筋映画! 主役のコングの演技や表情! そして、ヒールからベビーまで役者の揃った怪獣プロレスもご堪能あれ! 脳味噌カラッポにして楽しめます!」(ボロロボ さん)
「新しい怪獣、新しいゴジラの形態、新しいコングの武器等、新しい事尽くめの怪獣お祭り映画です!」(イシケン さん)
「コロッセオで寝るゴジラは最高に可愛い」(EY さん)
第19位 インサイド・ヘッド2 ( 8/1 ) 25pt.

子どもの頃から見守ってきた頭の中の感情・ヨロコビたち。ある日、高校入学という人生の転機を控えたライリーの中に、シンパイ率いる〈大人の感情〉たちが現れる。「ライリーの将来のために、あなたたちはもう必要ない」― シンパイたちの暴走により、追放されるヨロコビたち。巻き起こる“感情の嵐”の中で自分らしさを失っていくライリーを救うカギは、広大な世界の奥底に眠る“ある記憶”に隠されていた…。
「冒頭からワクワクするシーンで心を掴まれ、ラストの結末は心温まる展開でした。誰にでも思春期はシンパイが故に自分を壊してしまうことたくさんあったと思います。今思い出しても苦しい黒歴史。その全てを救ってくれるような、過去の自分を慰めてくれるようなそんな素晴らしい映画でした。」(T さん)
「良いものも嫌なものも含めて、色んな感情や思い出が今の自分を支えていると思うと、とても感慨深い気持ちになります。1作目も傑作でしたが、それに負けない良い続編でした。」(ロッキーJ さん)
「一作目の時と違い、いま自分にも子供がいますが、彼らがこれから体験するのかなぁという親の視点と、かろうじて覚えてる自分の思春期との、両面を重ね合わせて映画を観ることができた気がします。 そのふたつの体感の交差点みたいなものに立つことになった故にクライマックスにとても感動できました。すごく温かな気持ちになった素晴らしい作品です。」(ローレライ さん)
第17位(同率) ツイスターズ ( 8/1 ) 26pt.

それぞれに事情を抱えた気象専門家の寄せ集めチーム。彼らは、次々と発生する容赦ない破壊を繰り返す巨大竜巻の脅威に立ち向かっていく。
「イヤ〜な奴に見せかけ実はナイスガイで奥手なグレパ、惚れる!」(taku3 さん)
「特に4DXが最高だった。子ども達もこの作品をきっかけに4DXにハマり、家族で映画を観る機会を増やしてくれた本作には感謝しかない。」(カレーうどんに福神漬けを入れる会代表 さん)
「日本は台風やバックビルディング現象(線状降水帯と呼ばれる事も)等、数々の低気圧による自然災害に苦しめられています。もしも、現実世界で彼女たちのような実験が実を結んだらと考えたら、描かれた物語に対してのワクワクが止まりませんでした。今年1番と言いたい程に、エンタメ性としても、将来への期待的な側面でも、災害大国の日本人としても、あらゆる側面から素晴らしい作品だったと思います。」(柳島蒼機 さん)
第17位(同率)異人たち ( 4/19 ) 26pt.

ロンドンのタワーマンションで暮らすアダムは、12歳の時に交通事故で両親を亡くした40代の脚本家。それ以来、孤独な人生を歩んできた彼は、在りし日の両親の思い出に基づく脚本に取り組んでいる。そして幼少期を過ごした郊外の家を訪ねると、そこには30年前に他界した父と母が当時のままの姿で住んでいた。その後、アダムは足繁く実家に通って心満たされるひとときに浸る一方、同じマンションの住人である謎めいた青年ハリーと恋に落ちていく。しかし、その夢のような愛おしい日々は永遠には続かなかった……。
「日本作家の名作を極めて個人的な作品へと大胆に作り変えて見せた名作!孤独や愛についてを真摯に描き切った作品でもあり、今をときめくポール・メスカル、アンドリュー・スコットら俳優陣の卓越した演技合戦が堪りませんでした。」(サノスケ さん)
「愛と孤独、寂しさと郷愁を感じさせる作品。見に行ってよかった。」(ヌァーーン さん)
「とても個人的に心に残る映画、まるで現実の自分の記憶に入り込んでくるような映画でした。映像も美しかったです。」(K さん)
第16位 関心領域 ( 5/24 ) 30pt.

マーティン・エイミスの同名小説を、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』で映画ファンを唸らせた英国の鬼才ジョナサン・グレイザー監督が映画化。スクリーンに映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。しかし、壁ひとつ隔てたアウシュビッツ収容所の存在が、音、建物からあがる煙、家族の交わすなにげない会話や視線、そして気配から着実に伝わってくる。その時に観客が感じるのは恐怖か、不安か、それとも無関心か? 壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか?平和に暮らす家族と彼らにはどんな違いがあるのか?そして、あなたと彼らの違いは?
「「表現しないことで伝える」という表現方法を見せつけられた。とても美しい景色にある違和感、不気味さ、残忍さ…。原作小説も読みました」(ててとん さん)
「「音」がこれほど怖いと思った作品はないかも?映像と音のギャップに潜む恐ろしい現実を、観る側の想像力でじわじわと怖さを増させていく良作。」(Last Cowboy さん)
「早く席を立ちたい逃げ出したいと思わせられる音作りにハッとさせられた。不快な音に、逃げたいのに椅子に縫い止められて動けない感覚になったエンドロールは初めてだった。一見の価値あり。」(マルカ さん)
第15位 ヴェノム:ザ・ラストダンス ( 11/1 ) 31pt.
<俺たち2人>でいることが、世界を破滅に導く。ヴェノムに隠された秘密を知る、無の神にして世界の破壊者ヌルが、2人を分かつ最大最凶の敵として登場!シリーズ最大スケールで描かれる2人の決死の逃亡劇と、ヴェノムの秘密を狙って容赦なく立ちはだかる最強の敵、シンビオートの創造主ヌルとの壮絶な戦い。「あいつは相棒なんだ」「エディ、最期まで一緒だ」
あたり一面が火の海と化すほどのラストの死闘の末に、<俺たち>2人が迎える最終章(ラストダンス)とは・・。
「三部作のラストに相応しい見事なラストダンスでした。エディとヴェノムの愛の物語、一生忘れません。いつかまたどこかで会えたら嬉しいな。」(paradisekixx さん)
「ヴェノムとエディの最後の冒険がまじで最高に楽しめたしラストは泣いてしまいました。」(オタルボン さん)
「ヴェノム!!!終わらないよね!!!?」(けんさん さん)
第14位 クレイヴン・ザ・ハンター ( 12/13 ) 32pt.

狩猟中に巨大なライオンに襲われたことで、「百獣の王」の力を宿した獰猛なハンターと化したクレイヴン。彼はやがて、裏社会に君臨する冷酷な殺戮者である父親と対峙していく。
「ストーリーもSSUの存続の行方も、とりあえず置いておいて、アーロン・テイラー=ジョンソンの肉体、アクション、男も憧れる色気を1度で良いから体験してください!」(4DAD さん)
「序盤の脱獄のシーンからアクションが素晴らしい。ライノとクレイヴンの戦闘シーンの切り返しと引きのカットがクレイヴンのカッコよさを最大限に引き出していました。今SSUシリーズの評判や興行収入が厳しい中、上映をしてくれたことに感謝したいです。これからもクレイヴンを含めSSUのキャラクターを応援しています。お願いです!続いてください!」(T さん)
「今までのソニー(SSU)作品で1番良かったです。演者はみんなハマり役だし主役のアーロンのアクションも良く、続きが気になる終わり方でした。SSUがこれで終わらないことを願うばかり…」(もも さん)
第13位 ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ ( 10/11 ) 35pt.

5人を殺害し勾留中のアーサー・フレック。ある日、音楽療法のプログラムを受けていた彼は、そこで謎めいた女性リーと出会う。彼女との交流をきっかけに、アーサーの中で抑え込まれていた狂気が再び暴走を始める。
「あまりにも美しくて破滅的なエンディング。ジョーカーという題材を使ってこんなことができるんだ、してよかったんだと、ここ数年でいちばんの衝撃を受けた。素晴らしい作品だ。」(ほーだい さん)
「批判も多い作品だが、自分としては1と同じくらい大好き。そもそもミュージカル映画が好きだ、ということもありますが。今回もホアキンの演技は素晴らしく、またそれと同じくらいレディ・ガガの演技が良かった。結局のところ、人々の思う「悪のカリスマ」は存在し続けられず、必ず報いは受ける、ということを冷たく真摯にさらけ出した素晴らしい映画だった。」(CharonCrypto さん)
「観客は現実に帰って自分の人生を生きろと強く訴えるような衝撃的なラストでした。世間の評価はあまり高くなかった本作ですが、個人的に余韻に残りすぎて一週間経っても忘れられず二回目を観に行ったくらいに今年最高の映画です。」(美桜 さん)
第12位 レッド・ワン ( 11/8 ) 39pt.

クリスマスイブの前夜、コードネーム「レッド・ワン」ことサンタクロースが誘拐される。サンタクロース護衛隊長のカラムは、子供たちの大切なクリスマスを守るため、サンタクロースの救出に乗り出す。
「めっっっっちゃ面白い。2024年クリスマス大本命。ハイテクなサンタの世界でサンタの親衛隊がムキムキのドウェイン・ジョンソン、そしてタッグを組むクリエヴァ。アクション、コメディ、ファンタジー全部が混ざってて大好き。敵がスノーマンだったり兵器がスノードームなのも面白い。」(TMK さん)
「大人たちが大真面目にクリスマスの行方を心配してることが、面白くないわけがない。時に賢く、時に無理矢理で、クスッとする小ネタもありつつ。クリスマスという『大人と子どもが接する一年の中でも大切な時間』に、きちんと向き合っていて、人それぞれのクリスマスを大事にしようというほっこりする部分も好きです。私もガルシアに強めのふわふわハグをしてもらいたい…!」(みつ さん)
「ファンタジーであり、現実にもあってもおかしくないと思えるようなギリギリのラインを攻めている様が実に見事で、これぞクリスマス映画!と言えるような、ワクワクが各所何度も何度も押し寄せてきます。例年クリスマス映画は沢山沢山ありますが、2024年を締めるクリスマスがこれでよかった、と思える大人も子供も楽しめる素敵な作品でした。」(paradisekixx さん)
第11位 ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ ( 6/21 ) 42pt.

舞台は1970年、ボストン近郊にある名門バートン校。誰もが家族の待つ家に帰り、クリスマスと新年を過ごす。しかし、留まらざるを得ない者もいた。孤独な彼らにはそれぞれに他者に心を開かない理由がある。雪に閉ざされた学校で、反発し合いながらも、彼らの関係は少しずつ変化してゆく 。
「あらすじや感想で面白さを表現するのがとても難しい作品です、とにかく観てほしい!ひとつひとつのセリフやシーンがとても丁寧に作られていて、観終わった後になんていい映画を観たんだ…!という静かな感動に包まれる名作です!」(EY さん)
「曲者3人組がゆっくりと心を通わせる、暖かさと寂しさが合わさった素敵な映画でした」(ててとん さん)
「こんなにも「映画の登場人物をよく知れた」という感想を持つことが、これまであっただろうか…そう思わされる作品でした。ホールドオーバーズは魂が共鳴し合う映画だと思います。すごく深いところに刺さる映画ですが、シンプルに鋭いジョークや毒の吐き方など、言葉のセンスで笑わせてもらえるところも最高でした。」(あずき さん)