『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』ハリーたちが普段着姿で登場するようになった理由

『ハリー・ポッター』シリーズ第3作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)は、前2作(『賢者の石』と『秘密の部屋』)を手掛けたクリス・コロンバス監督からバトンタッチ、後に『ゼロ・グラビディ』(2013)や『ROMA/ローマ』でも大きな注目を集めることになるアルフォンソ・キュアロンが監督を務めた。
キュアロンの『アズカバンの囚人』では、前2作からいくつかの作風が変化していることがわかる。そのうちの一つが、ハリーたちが身にまとう衣装の違いだ。
前2作で魔法界にいる間のハリーたちは、基本的にホグワーツ魔法魔術学校の制服を着ていることが多かった。ところが『アズカバンの囚人』で、ハリーやハーマイオニー、ロンたちは普段着を着て登場するようになる。一体どのような理由だったのだろうか。
『アズカバンの囚人』で衣装デザインを手掛けたジャニー・ティマイムが2017年に米elite dailyに語ったところによると、ハリーたちに普段着を多く着せたのはキュアロン監督のアイデアだったという。
「今どきの10代は非常にファッション指向。高校でも着飾らなくちゃいけないんです」とティマイム。前2作の衣装は「『クリスマス・キャロル』みたいだった」とし、『アズカバンの囚人』では「よりリアルなものを求めた」ためだとか。
前2作まで制服をきちんと着ていたホグワーツの生徒たちも、『アズカバンの囚人』ではネクタイを緩めたりと、現実的に着崩すようになる。これもキュアロン監督たちがリアルさを求めたゆえの演出ということなのだろう。
ところでティマイムは今作『アズカバンの囚人』に参加してから、完結作『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)まで全6作の『ハリー・ポッター』の衣装を担当し続けた。作品を重ねるにつれてキャラクターたちの衣装の“進化”にもこだわったということだ。たとえばロン・ウィーズリーの場合、「いつもお兄ちゃんたちのお下がりを着ていましたね。でも双子の兄もお金持ちになっていて、良い服を着るようになります。“変わった”のではなく“進化”しているんです」と解説している。
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Source:elite daily