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犯罪!青春!テキーラ!全編音楽流れっぱなし、エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』最新予告編登場!

『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』……。その個性豊かなフィルモグラフィで映画ファンの心をつかんで離さないエドガー・ライト監督が、その魅力を全開にして帰ってくる!

犯罪者の“逃がし屋ドライバー”を主人公としたクライム・アクション、『ベイビー・ドライバー(原題:Baby Driver)』の最新予告編がアメリカで公開された。

『ベイビー・ドライバー』ストーリー

才能あふれる若き“逃がし屋ドライバー”ベイビーは仕事中、お気に入りの音楽をいつも耳から離さない。ある日ベイビーは、理想の女性デボラと出会い、罪にまみれた自らの生き方を脱出する機会に恵まれるのだった。しかし暗黒街のボス・ドックとの仕事に関わることになったベイビーは、絶望的な強盗作戦に巻き込まれてしまい……。

犯罪!音楽!青春!

予告編には、これまでエドガー・ライト監督が得意としてきた要素がこれでもかと詰め込まれている。アクションやユーモアのセンス、そして音楽を巧みに扱う手つきは『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』などで周知の通りだし、甘酸っぱい青春の匂いは『スコット・ピルグリム~』で存分に炸裂していた。ほんのわずかだが、予告編にはレトロ・ゲームからの影響を受け取ることもできる。

そんな『ベイビー・ドライバー』の最大の特徴は、全編を通して“音楽が流れっぱなし”であるということだ。もっといえば主人公であるベイビーが“音楽を聴きっぱなし”なのである。ライト監督は、本作を「ミュージカルだと言えるし、そうじゃないとも言える」という。

「最初に思いついたのがどうしてかは分からないけど、ベイビーがずっと音楽を聴いているという形でたくさんの曲が登場するんだ。登場人物が大声で歌ったりするんじゃなくて、マーティン・スコセッシやクエンティン・タランティーノ、スティーブン・ソダーバーグの映画みたいにジュークボックス的なサウンドトラックで、主人公が実際にその曲を聴いてるというアイデアだよ。音楽はベイビーの耳の中やレストラン、ステレオで流れていて、いつもシーンの中で鳴ってるんだよ」

したがって本作では音楽こそが非常に重要だった。製作陣はあらかじめ、使用する楽曲の権利問題をすべて解消してから撮影に臨んだという。劇中で流れる音楽をなるべく撮影現場でも流すようにしていたそうだ。

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今回公開された予告編、そしてポスターでも印象的なのは、やはり主人公ベイビーの“イヤホン姿”だ。暗黒街のボスをケビン・スペイシー、強盗たちをジェイミー・フォックスや『パニッシャー』ジョン・バーンサル、『マッドメン』ジョン・ハムといった強面のベテラン勢が演じるなか、ベイビー役に起用されたのは『きっと、星のせいじゃない。』のアンセル・エルゴート。弱冠23歳の新鋭である(2017年6月現在)。

ライト監督はアンセルを主演に据えた理由をこのように語っている。

「すごく音楽の才能があるのを気に入ったんだ。彼は楽器を演奏できるし、踊れるし、DJもできるし、曲も作れるんだよ。それにとても若くて、ベイビー役に適任だった。[中略]アンセルは22歳になった(撮影当時)けど、ジョン・ハムやジェイミー・フォックス、ケビン・スペイシー、ジョン・バーンサルと同じフレームに入れると素晴らしいんだよ。とても若いキャラクターにしたかったし、そこが映画のポイントなのさ

ちなみに本作でヒロインのデボラを演じるのは、映画『シンデレラ』のリリー・ジェームズだ。アンセルとの若手タッグにも期待しよう。

映画『ベイビー・ドライバー』は2017年6月28日米国公開予定。もちろん日本でも公開してくれるよね?

Sources: http://www.comingsoon.net/movies/trailers/853955-new-baby-driver-trailer-tap-your-toes-and-put-the-pedal-to-the-metal
http://collider.com/baby-driver-edgar-wright-interview/
Eyecatch Image: https://www.youtube.com/watch?v=YirEgK7yJCg

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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