Menu
(0)

Search

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ベビー・グルートは「グルートの息子」、同一人物じゃない ― ジェームズ・ガン監督が明言

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
写真:ゼータ イメージ

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)で初登場し、プロモーション段階からそのキュートさで話題となったベビー・グルート。シリーズ前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)とはうってかわったビジュアルと個性が魅力的だったが、どうやら1作目のグルートとは完全なる別人(あるいは別物)だったようだ。ジェームズ・ガン監督が明言している。

注意

この記事には、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のネタバレが含まれています。

©THE RIVER

グルート vs 『最後のジェダイ』ポーグ、守るならどっち?

ベビー・グルートはグルートと同一人物ではない。この事実は、ガン監督がTwitterでのコミュニケーションの中で明かしたものだ。
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)に登場したポーグとグルート、守るならどっち? キュートな2大キャラクターのどちらを選ぶかで白熱するやり取りの中、あるユーザーがガン監督に「でも、グルートは元に戻りますよね? 映画で証明されてますよ。ポーグは死んだらそれで終わりですから」コメントしたところ、監督はこう述べたのである。

「最初のグルートは死にましたよ。ベビー・グルートは彼の息子です。」

この発言は世界中のマーベル・ファンに衝撃を与えたが、グルートとベビー・グルートが同一人物でないことは、おそらく少なくない観客がなんとなく想像していたことだろう。むしろ驚くべきは、本編を観ているだけではわからなかった、「ベビー・グルートがグルートの息子」という点ではないか……。

その後もガン監督は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』でベビー・グルートが一行とコミュニケーションを取っていたことについて、「ベビー・グルートは誰のことも覚えてません。彼は赤ちゃんで、みんなと2ヶ月一緒にいるんです」説明。また劇中のクライマックスについても、「大人のグルートの記憶はないんです。大人のグルートなら、(クライマックスで)どのボタンを押すべきなのか分かりますって!」強調した

「最初のグルートが死んだことを指摘すると、いつもインターネットは『恋はデジャ・ブ』(1993)みたいになる。ベビー・グルートは別の性格、別の身体で、大人のグルートの記憶はない。大人のグルートが犠牲になったということは、つまりそういうことなんです。」

こうガン監督が記しているように、「ベビー・グルートとグルートは別人である」と語られるのは今回が初めてではない。2017年9月、監督がFacebookにおいて、フィクションの中で登場人物が簡単に死んだり生き返ったりすることへの意見をつづった際、グルートが死んでしまったこと、ベビー・グルートが別人であることを明かしていたのだ。

なんとなくわかっていたつもりでいても、いざ明言されると衝撃的な事実だが、グルートとベビー・グルートが親子であるということは、彼もまた父親のいない人物ということだ。これはピーター・クイル/スター・ロードとの類似点であり、やはりガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとは、ベビー・グルートに至るまで家族との関係に複雑な事情を抱えた人々の集まりなのである……。

Sources: http://variety.com/2018/film/news/baby-groot-dead-guardians-of-the-galaxy-james-gunn-1202712438/
https://screenrant.com/james-gunn-baby-groot-son/
写真:ゼータ イメージ

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。