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『バービー』ベトナムで上映禁止、米ワーナーが声明「何らかの主張を意図したものではない」

バービー
(c)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

映画『バービー』は劇中に登場する地図が問題視され、ベトナムで上映禁止となった。米ワーナー・ブラザーズは声明を出し、「何らかの主張を意図したものではない」と釈明した。

当初『バービー』は、2023年7月21日よりベトナムで公開される予定だった。しかし、ベトナム国営メディア「トイチェ」は、あるシーンに「九段線」(中国が南シナ海の領有権を主張する境界線)を示した地図が「違法な画像」として登場すると報道。この地図を問題視したベトナム当局は3日、国内配給の停止を明らかにした。

この事態を受けて、ワーナー・ブラザースの広報担当者は声明を発表。「‟バービー・ランド”の地図は、子供のクレヨン画のようなものです。この落書きは、‟バービー・ランド”から ‟現実世界”へと向かうバービーの架空の旅を描いています」と述べ、「何らかの主張を意図したものではありません」と政治的な意図はないことを表明した。

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実際に、『バービー』予告編にちらりと映る地図と「九段線」を見比べてみると、それれぞれ形が異なることがわかる。作中の地図に描かれている線は、逆S字型をなした8つの破線。一方、「九段線」はU字型をなした9つの破線だ。

Varietyはこの地図について、作中で実存的危機に直面したバービー(マーゴット・ロビー)が、‟現実世界”への旅に出るために作られたもの。この破線はキャラクターがどこからどこへ旅したかを表すために使われる「ジャーニー・ライン」である、という情報筋の話を紹介している。

ちなみに、「九段線」が争点になった映画は本作だけではない。これまでにドリームワークスのアニメ映画『スノーベイビー』(2019)やトム・ホランド主演のアクション映画『アンチャーテッド』(2022)が、同じ問題でベトナムでの上映を禁じられた。

映画『バービー』は2023年8月11日に日本公開。

Source:Variety

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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