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マーゴット・ロビー、バービーに「性欲はない、セクシーであるべきではない」 ─ 「短いスカートは楽しいから履く、お尻を見せたいからじゃない」

バービー
(c)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

マーゴット・ロビー主演『バービー』は、誰もが知る“バービー人形”の初めての実写映画化作品だ。バービーといえば、世界中の子どもたちに愛される着せ替え人形である一方、セクシーさや美しさの定義、ジェンダーロール、多様性など様々な議論の対象となってきた。主演・製作を兼任するロビーは、米Vogueにて、議論のひとつであるバービーの「性的対象化」について自身の見解を述べている。

「彼女はプラスティック製の人形です。臓器はありません。臓器がないのであれば、生殖器もない。では生殖器官がないのであれば、彼女に性欲はあるのでしょうか? いいえ、性欲を持つことはできないでしょう。」

ロビーはバービーが「性的対象化(sexualized)されている」とした上で「彼女は決してセクシーであるべきではない」と主張する。「彼女に性を投影することはできるでしょう。確かに、彼女は短いスカートを履くことができます。けれどもその理由は、(着るのが)楽しいしピンク色だから。お尻を見せたいからじゃありません」。

バービー
(c)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

ちなみにロビーが自らバービー役を演じようと思ったのは、「企画の開発を始めてから何年も経ってからだった」とのこと。インタビューの中では、バービー役にぴったりの女優として『ワンダーウーマン』シリーズのガル・ガドットを挙げている。「ガル・ガドットには“バービー・エナジー”があります。ガルはありえないほど美しいけれど、その美しさゆえに憎まれることはありません。なぜなら彼女は心から誠実で、ものすごく親切だからです」。

本作の監督・脚本を務めたのは、『レディ・バード』(2017)のグレタ・ガーウィグ。共同脚本は『イカとクジラ』(2005)『マリッジ・ストーリー』(2019)のノア・バームバックが担当し、アカデミー脚本賞受賞のパートナーがともに手がけたとあり、想像の斜め上を行く内容であることは間違いなし。今回のロビーの発言や、主題歌候補からAQUA「愛しのバービー・ガール」(歌詞にセクシャルな意味合いをもつ)が外れた経緯を鑑みると、バービーに対するステレオタイプなイメージを払拭するような作品になると想像できる。(編注:その後公開された新予告編ではニッキー・ミナージュとアイス・スパイスによる『愛しのバービー・ガール』のアレンジ版が起用されており、同曲は映画のサウンドトラックにも収録される)。

出演者はマーゴット・ロビーと、バービーの恋人ケン役のライアン・ゴズリングをはじめ、『ゴーストバスターズ』(2016)のケイト・マッキノン、「セックス・エデュケーション」(2019-)のエマ・マッキー、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)のジョン・シナ、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のシム・リウ、歌手でファッションモデルのデュア・リパ、名優ヘレン・ミレンなど。

映画『バービー』は2023年8月11日(金)公開。

Source: Vogue(12

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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