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ベン・アフレック、単独映画『ザ・バットマン』の質問にうんざり。とうとう我慢の限界か

ここしばらく、主演映画『ザ・コンサルタント』や、自身が監督・主演する新作『夜に生きる』のプロモーションのため、あらゆるメディアのインタビューに登場してきたベン・アフレック。しかしそのつど、アフレックが監督・主演する映画『ザ・バットマン(仮題)』の話題が挙がることが恒例となりつつあった。同作については様々な情報が錯綜しており、気になっているファンも多い状況だが……繰り返される同じ質問に、とうとうアフレックも堪忍袋の緒が切れてしまったようだ。

彼がもっとも強く怒りをあらわにしているのは、エンターテインメント・トゥナイト・カナダのインタビューである。ちょっとビックリするほど怒っている

「ああ、もう、本当にうっとうしいんだよ。バットマンについて話すと、そのたび(発言が)クリック数を稼ぐ見出しになる。この映画(『夜に生きる』)の準備には二年かかってるけど、誰にも“『夜に生きる』はどうなってるの?”とは聞かれなかったぞ。みんな“バットマン、バットマン、バットマン”だ。バットマン(の映画)は進んでるよ、素晴らしい映画になる。スゴく特別なものを作ろうとしてるんだ。成功させるために時間をかけるんだよ。いい映画にするつもりだ」

確かに、これまでアフレックの発言はことあるごとに取り上げられてきた。もちろんTHE RIVERでもアフレックの一挙一動には注目してきたが、聞かれる本人のストレスは並大抵のものではなかったようだ。

ちなみにアフレックは、テレビ番組「ジミー・キンメル・ライブ!」に先日出演した際にも、いつも『ザ・バットマン』について尋ねられるストレスを、同じように話していた。

「(『ザ・バットマン』について聞かれることが)とてもイライラするんだ。『夜に生きる』は一年半前から脚本を書いて、準備して、一生懸命に作ってきた。でも誰も興味なんて示さなかっただろ! でもバットマンの方は、やってる途中から“バットマンのクソ脚本はどうなってますか!?”だ。“ああ…やってるよ!待ってくれよ!”って感じさ」

しかし筆者自身、なによりも複雑なのは、こうしてアフレックが“バットマンの発言はうんざり”という意向を表明したことが、ひとつのニュースになる、ニュースとしての価値をはらんでしまうことだ。

アフレック扮するバットマンは、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で、DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)のバットマンとしてすさまじい存在感を発揮し、『スーサイド・スクワッド』でも絶妙なアクセントとなっていた。全世界でポップカルチャーのアイコン的存在として知られるバットマンを、アフレックは今後いかに演じ、更新してくれるのか……。繰り返される質問の背景には、多くの観客やファンの期待があるはずだ。メディアの取材によって、彼がバットマン自体にうんざりしてしまわないことをただ祈りたい

ちなみに余談だが、アフレックは、『バットマン vs スーパーマン』の批判を聞かされた際の表情が“Sad Affleck”として話題になったことも認識していた。別のインタビューで、彼は「ヘンリー・カヴィルとのインタビューで何も言わずにいてはいけないと教わったよ。サイモン&ガーファンクルの曲を被せられる」と語っている。

https://theriver.jp/sad-ben-affleck/

もっとも、このインタビューも『夜に生きる』のプロモーションのため行われたものだ。アフレックが怒っていることを知って見ると、語気が確かに穏やかではない気もする……。

アフレックが監督・主演する新作映画『夜に生きる』は2017年5月20日公開。皮肉なことに、本作は『ザ・バットマン』の直前ということで、史上もっとも広い観客層から注目される監督作品となる可能性もありそうだ。アフレック扮するバットマンを応援している人、楽しみにしている人は、必ず劇場に足を運ぶように!

sources: http://www.cbr.com/ben-afflecks-first-rule-of-batman-please-stop-asking-about-batman/
http://www.cbr.com/affleck-addresses-the-batmans-script-progress-fan-pressure/
http://comicbook.com/2017/01/18/ben-affleck-finally-responds-to-the-sad-affleck-meme/
Eyecatch Image: http://www.slashfilm.com/batman-v-superman-trailer-breakdown/
(C)2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & (C) DC Comics.

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。