「ベター・コール・ソウル」キム役、自身のキャラは死ぬと予想していた

「ブレイキング・バッド」（2008-2013）のスピンオフ「ベター・コール・ソウル」（2015-202）で、全6シーズンにわたりキム・ウェクスラー役を演じたレイ・シーホーン。キムがシリーズを生き延びるの否かはファンの最大の関心事だったが、シーホーン自身のキムが死ぬことを予想していたようだ。

「ベター・コール・ソウル」は、「ブレイキング・バッド」の弁護士ソウル・グッドマン（ボブ・オデンカーク）を主役としたスピンドラマ。本家の重要キャラを登場させると同時に、キムをはじめとする深みのある新キャラクターを迎え、「ブレイキング・バッド」前後のソウル／ジミーの物語を描き出した。

キムは本家「ブレイキング・バッド」に登場しないため、一体どのような運命を迎えるのか注目が集まっていた。しかしシリーズきっての人気キャラゆえ死ぬ展開は望まれず、多くのファンが「もしキムが死んだら暴動を起こす」とSNS上で主張していた。

英Empireのインタビューで「シリーズ開始当初、キムの物語がどこへ向かうか予想していましたか？」と聞かれたシーホーンは、「見当もつかなかった」とした上で「死ぬかも、と思っていたのは確かです」と回答。「ベター・コール・ソウル」撮影中は、同じく本家に登場しないハワード役のパトリック・ファビアンとともに、脚本でキャラクターの生死を確認していたようだ。「パトリック（・ファビアン）と私は笑いながら、すぐに脚本をチェックしていました。『私、死んでない！』って感じでね。ただ、『ここから離れたくない（I don’t want to get out of this sandbox）』というものになりました。最高の脚本、最高のキャラクター、そして最高の人たちが揃っていますから」。

シーホーンは死ぬ結末を予想していたものの、最終的にキムはシリーズを生き延びただけでなく、彼女のキャラクターアークにふさわしい完璧な幕引きを迎えた。キムの運命が気がかりだったファンにとっても、満足のいく結末になっただろう。ちなみにエンディングの予想が外れたのはシーホーンだけではなく、ソウル役のオデンカークも「もっと派手なエンディングを予想していたけど、そうならなくて本当に良かった」と明かしている。

キム役を終えたシーホーンは次回作として、「ブレイキング・バッド」（2008-2013）「ベター・コール・ソウル」（2015-2022）を手がけたヴィンス・ギリガンによるAppleの新作ドラマで主演を務める予定。シリーズは早くも2シーズンの製作が決定している。

Source:CBR