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『スター・ウォーズ』「ディズニーだとか、オリジナルの方が良かったと冷笑する声もある」ジャー・ジャー・ビンクス役が熱弁「それでも僕たちは、皆のことを考えている」

TOKYO, JAPAN - APRIL 18: Ahmed Best is seen on LIGHT & MAGIC: A Glimpse into the Magic of Season 2 at Celebration Stage during Star Wars Celebration Japan Day 1 on April 18, 2025 in Chiba, Japan. (Photo by Christopher Jue/Getty Images for Disney)

「ジェットコースターのようだった」と、ジャー・ジャー・ビンクス役のアーメッド・ベストは、自身の『スター・ウォーズ』での歳月について「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」が開催された幕張メッセのステージで語った。

1999年公開の『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で、ベストは長編劇場映画史上初となるフルCGキャラクター、ジャー・ジャー・ビンクスを演じた。コメディリリーフとして愛されるはずの新キャラクターだったが、多くのファンから嫌われ、ベストの元には世界中から誹謗中傷が届いた。

スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)
『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』 ディズニープラスにて見放題独占配信中 (C)2025 Lucasfilm Ltd.

これを苦にしたベストは自殺未遂にまで至ったと独白。当時のファンは、過激な発言で生身の人間を苦しめていたことにようやく気付き、反省した。彼が登場した映画から26年、ベストは「セレブレーション」のステージに登壇し、世界中から集まったファンから万雷の拍手で迎えられた。

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当時の思い出を振り返るパネルの最後に「あなたにとって『スター・ウォーズ』で過ごした日々とは」と尋ねられ、答えたのが記事冒頭のコメント。「あまり言いたくありませんが、厳しいことを言うファンもいます」と苦悩があったことも隠さなかった。

「スター・ウォーズ セレブレーション」アーメッド・ベスト登壇ステージ

しかし現在、ベストは『スター・ウォーズ』を通じてポジティブなエネルギーを世界に届けようとしている。「どれだけのパワーを、ファンの皆さんからもらってきたことか……」。ベストはマイクを握りしめ、それまでにない真剣な眼差しで、大勢のファンに向けて熱を込めて説いた。

「『スター・ウォーズ』は、僕たち一人一人にとって非常に個人的な物です。誰もが、自分の頭の中で想像している『スター・ウォーズ』映画を観たいと望みます。そうですよね?でも、そういうことがスクリーンで実現しないこともある。実現しないと、批判コメントが出てくる。

しかし、物語をスクリーンに映している人々は、皆さんのことをきちんと考えています。僕たちは全員、皆さんのことを、考えているんです。

まさにこの会場にいる皆さん、スクリーンを見上げる皆さん、自分もあそこに出たい、あの世界に住みたい、あの世界に加わりたい、そう考えている皆さん。僕たちは全員、皆さんのことを考えているんです。

すごく冷笑されることもあります。SNSを見ていますと、“自分たちのことなんて考えてないんだ”と言われる。やれ、これはディズニーだとか、あれはジョージ(・ルーカス)だとか、これはこうで、あれはプリクエルで、あれはシークエルで、オリジナルの方が良かったとか。

僕たちは作り続けて、皆さんに楽しんでほしい。全身全霊を込めて、この仕事に打ち込んでいます。僕たちは、本当に、皆さんのことを考えています。」

熱のこもったスピーチに、会場はベストを包み込むような拍手で応える。会場の誰もが、多くのことを乗り越えたベストの、大きくて確かな心を感じていたはずだ。「厳しいコメントも、想っているからこそ来る。好きだからこそなのですね」。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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