『IT/イット』ペニーワイズ役ビル・スカルスガルド、前日譚ドラマには現時点で関与せず ─ 後任者へのアドバイスとは

スティーヴン・キングの傑作ホラー小説に基づく、映画『IT/イット』2部作でペニーワイズ役を演じたビル・スカルスガルド。現在企画が進行している前日譚ドラマ「ウェルカム・トゥ・デリー(原題:Welcome to Derry)」には、現時点で関わっていないことを明かした。
インタビュー番組「Jake’s Takes」に出演したスカルスガルドは、本作への関与を聞かれると「今のところ僕は関わっていません」と返答。その上で、次にペニーワイズを演じることになる俳優に対し、「僕からのアドバイスは、‟自分らしく演じて、役を自分のものにして、楽しんでください”というぐらいです」と助言した。
「ウェルカム・トゥ・デリー」は、1960年代の米メイン州の田舎町デリーを舞台にペニーワイズのオリジンを描く物語。「映画のビジョンを拡大する」シリーズになると伝えられているが、スカルスガルド不在となると、どのようなアプローチでペニーワイズが描かれることになるのだろうか?
もっともスカルスガルドによると、ペニーワイズの役作りに必要なのは原作を読み解くこと。「僕が楽しいと感じたのは、彼が信じられないほど抽象的だったこと」と述べ、自らの経験をもとに後任者へのアドバイスを贈っている。
「スティーブン・キングの原作を読み始めたら、“一体何なんだ?”と感じるでしょう。奇妙な癇癪や抽象的な表現がたくさんあるんです。それを解読する、というのが僕がやったこと。その側面を楽しみ、キャラクターに肉付けをしていきました。そういう意味で、原作は宝物なんです。この役を誰かが引き受けるなら、原作を読んですべての手がかりを見つけるだけでいい。(小説に)ちゃんと載っているので、そこから自分なりの結論を見つけられると思います。」
現時点でスカルスガルドは続投しないものの、『IT/イット』2部作を手がけたアンディ・ムスキエティは、第1話を含む複数のエピソードで監督を務める予定。第2作のプロデューサーを務め、リッチーのマネージャー役も演じたジェイソン・フックス&ムスキエティが第1話の原案を担当し、フックスが脚本を執筆する。
ショーランナーにはフックスと、『エクスティンクション 地球奪還』(2018)などのブラッド・ケイレブ・ケインが就任。製作総指揮にはアンディ・ムスキエティと姉でプロデューサーのバーバラ・ムスキエティのほか、フックス&ケイン、『IT/イット』2部作の製作を担ったダン・リン&ロイ・リーも名を連ねている。
ドラマ「ウェルカム・トゥ・デリー(原題:Welcome to Derry)」は米HBO Maxにて配信予定。
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Source: Jake’s Takes