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ビリー・アイリッシュが俳優デビュー、早くも絶賛の声 ─ ドナルド・グローバー最新作「キラー・ビー」

https://twitter.com/PrimeVideo/status/1636397130955866112

ビリー・アイリッシュが、「アトランタ」(2016-2022)のドナルド・グローバーが手がける新作ドラマ「キラー・ビー」(原題:Swarm)で俳優デビューしていることがわかった。本作は2023年3月17日(金)午前9:00よりPrime Videoにて配信される。

本作は、とある女性ポップスターに魅了された女性・ドレーが、“スウォーム(蜂の群れ)”と呼ばれるファンベースに加わることから人生を一変させていくホラー/スリラー作品。スターに熱狂するドレーの人生やファンたちの狂気、その思わぬ展開が描かれる。

ビリーの出演は以前から噂されていたもので、2023年3月14日(現地時間)に開催された本作のプレミア・イベントには本人が登場。その後、米TIMEなど複数の海外媒体が出演を報じたのち、米Amazonがビリーの登場シーンを含む予告映像を公開した。報道によると、ビリーが演じているのは実在のカルト集団・ネクセウム(NXIVM)を思わせる女性カルトのリーダー役だという。

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ビリー・アイリッシュといえば、もはや言わずと知れた世界的ポップスター。第62回(2020年)グラミー賞では年間最優秀レコード賞・年間最優秀アルバム賞・年間最優秀楽曲賞・最優秀新人賞を含む計5部門を史上最年少の18歳で受賞し、翌年の第63回(2021年)グラミー賞でも年間最優秀レコード賞・最優秀映像作品楽曲賞に輝いた(年間最優秀レコード賞を史上最年少の19歳で2年連続受賞)。

これまでビリーは自身のライブ作品やドキュメンタリーをリリースし、「セサミストリート」に本人役で出演したこともあるが、フィクション作品に俳優として出演するのは今回が初めて。その演技には早くも絶賛が寄せられており、ジャーナリストのダナ・アバクロンビー氏は「もしビリー・アイリッシュが俳優業に集中したら、最高の俳優のひとりになりうる」と称えた。

全世界に熱狂的なファンを擁するビリーが、ポップスターとそのファンの恐怖を描く本作に出演するのは、それ自体がひとつの風刺と言えるキャスティング。仕掛け人のドナルド・グローバーは『ライオン・キング』(2019)や『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)などで俳優として知られるほか、別名義チャイルディッシュ・ガンビーノとして音楽業でも屈指のキャリアを誇る人物。「アトランタ」の大ヒットで、脚本家・監督・プロデューサーとしての才能も証明した。

ドナルドは本作のクリエイターを務め、脚本・監督・製作を担当。共同クリエイターに脚本家のジャニーン・ネイバーズ、同じく脚本・監督・製作に弟のステファン・グローバー、監督陣にアダンマ・エボ&イブラ・エイク、脚本家にジャマル・オロリ&カレン・ジョゼフ・アドコックといった「アトランタ」チームを再招集した。バラク・オバマ元大統領の娘、マリア・アンも脚本家デビューを果たしている。

ちなみに、劇中に登場するポップスターがビヨンセそっくり(ビヨンセのファンたちが“Beyhive=蜂の巣”と呼ばれていることを踏まえても意図的だろう)とにわかに話題を呼んでいるが、監督のひとりアダンマ・エボはビヨンセのビジュアル・アルバム『ブラック・イズ・キング』(2020)の監督を務めた人物。まさしく抜かりない企画力、今度のドナルド・グローバーはどんな衝撃をもたらしてくれるのか。

主演は「ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償」(2021)のドミニク・フィッシュバック。共演には歌手・俳優のクロイ・ベイリー(妹は実写版『リトル・マーメイド』のハリー・ベイリー)、「スノーフォール」(2017-)のダムソン・イドリスら。

ドラマ「キラー・ビー」は2023年3月17日9:00(日本時間)よりAmazon プライムビデオにて独占配信

Sources: TIME, TOI

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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