「ビビリな私のバイオ日記」とは、人気モデルローラ出演でも話題となり、今月遂に公開される『バイオハザード　ザ・ファイナル』を少しでも見たいと思っているけど、

• ゾンビが怖い
• ゲーム版（原案）を知らない
•  アクション映画をあまり見ない
•  今までの作品を見てきていないので内容がわからない　

これらの障害があるせいで、観にいくのを早々に諦めている方に向けて、今さら聞けないシリーズ全作のあらすじ、設定等を徹底解説していこうというものだ。

怖がりな人でも見やすいということで、ビビリな私がビビリなりに『バイオハザード』シリーズの魅力をご紹介していく。

早速だが今回は四作目となる『バイオハザードⅣ　アフターライフ』をご紹介しよう。

 

2010年『バイオハザードⅣ　アフターライフ』

監督・脚本：ポール・W・S・アンダーソン

時系列は前作から１年後、つまりTウィルスが広まってから４年後の世界だ。毎度思うのだが、『ウォーキング・デッド』といい、人類はあまりにも長く生き延びすぎているのではないかと思う。凄いよ全く。私は恐らくバイオでいう、二作目あたりで死んでいると思う。三作目の砂漠で生き延びる自信がないから。

さて、今作は『バイオハザード』シリーズ初の3D上映が行われた。私も当時映画館に3D版を見に行った覚えがある。それ故に、水滴や空中アクション等、3D映えするようなスローモーション撮りが多い事が特徴的だ。 

また、内容に関してもゲーム版を意識した登場人物の立ち振る舞い、クリーチャーの登場などが多い。そして、舞台がアンブレラ社本部の東京からはじまり、アラスカ、ロサンゼルス、最終的にはアルカディア内と今までで一番移動が多いのだ。 

主な登場人物

 

アリス：主人公。ウェスカーのせいで力を奪われ、スペックは一作目レベルに落ちる。

クレア・レッドフィールド：前作で車団のリーダーを務め、Kマートとともにアラスカにヘリで向かった。

Kマート：クレアチームの一員。クレアとアラスカに向かった。

アルバート・ウェスカー：アンブレラ社上級幹部。今作で超人になる。

ルーサー・ウェスト：ロスの刑務所の生存者チームのリーダー。NBA選手、新たなイケメン要員？

クリス・レッドフィールド：クレアの兄。アメリカ特殊部隊の兵士。イケメン。

 

他、ロスの刑務所に立てこもっていた生存者数名など。

ゲーム版からのキャラクター、クリス登場！

前作ではジル、カルロスに引き続きクレアとウェスカーが登場した。そして今作ゲームから初登場するキャラはクリス・レッドフィールド、クレアの兄だ。ゲーム版第一作目『バイオハザード』に登場し、他何作にもわたって登場しているイケメンキャラだ。これを演じたのは、大人気海外ドラマ『プリズン・ブレイク』の主役、マイケルことウェントワース・ミラー。

今作でもロスの刑務所を脱出するという設定なので、どこにいってもプリズン・ブレイクな男である。

 

では、あらすじに沿って今作を説明していこう。

冒頭に中島美嘉ゾンビが登場！

今作で最も有名（日本国内では）なシーンといえば、冒頭だ。渋谷のスクランブル交差点を、傘もささず突っ立ている美女、中島美嘉。それをガン見するリーマン。次の瞬間彼女が彼に食らいつく。

この出来事は、ちょうど二作目が終わったあと、アメリカ全土に広まった後日本にもウィルスが到達したという事を描いている。

中島美嘉の出番少なくない？とがっかりしたファンの皆様、安心してほしい。次作にもガッツリゾンビな中島美嘉が登場するぞ。

クローンアリス軍団、アンブレラ社本部襲撃

それから四年後。スクランブル交差点の下には巨大なアンブレラ社本部があった。そこには、前作にも登場したウェスカーがいる。そしてある日、本部は例のクローンアリス軍団（前作より）によって襲撃を受けるのであった。

この時、クローンがオリジナルと同様超能力が使えるようになっているが、原因は謎である。 

追いつめられて行くウェスカー、ジェットに乗って脱出する際に本部を爆発させる。クローンアリスもろとも本部は吹き飛び、アリス軍隊の出番わずか１度だけという残念な結果に……。

しかし、オリジナルはこっそりジェットに潜んでいた。背後からウェスカーに近づくが、彼はそんなに甘くない。

すぐさま振り向くと、アリスにある注射を打った。それは、抗ウィルス剤だったのだ。

アリス、普通の女の子に戻る!?

ヘリはアリスとウェスカーがゴタゴタしていたせいで、富士山に墜落。そこからなんとか脱出したアリスは、ウェスカーを逃してしまうのだがそれどころではない。なんと、自身の中のTウィルスが無力化、つまりスペック的には一作目と同じレベルにまで下がってしまったのだ。

アラスカに向かったアリスが見たものは

それから半年後、どこから手に入れたのかわからない（そして半年間普通の人間としてよく生き延びれた）飛行機に乗って、アリスは例のアラスカに向かっていた。しかし、そこには大量の飛行機が停めてあるだけで、人の気配がない。アルカディアも存在しない。

どういうことだと思っていた矢先、一人の女性に襲われる。その女性はなんと、三作目でアラスカに向かったクレアだったのだ。彼女は錯乱状態にあり、原因が彼女の胸に取り付けられた装置のせいだとわかる。

装置を外すと、彼女はおとなしくはなったものの記憶障害を患っていて、アリスのことや自分の名前すら覚えていない。そんな彼女を連れて、アリスは生存者を探しにロサンゼルス方面に向かうのであった。

生存者発見！ロス最大級の刑務所に着陸

ロサンゼルスに到着した彼女たちは、飛行機の上からHELPサインを見つける。そこは地域最大級の刑務所であり、良い身体したNBA選手、女優の卵、性悪プロデューサーにその手先など、ハリウッドあるあるなメンツが生き残っていた。

アルカディアは土地ではなく船

さて、そこで分かった事が、なんとアルカディアは土地の名前ではなく、その刑務所の屋上から望遠鏡で確認できる位置に船舶している、巨大な船の事だったのだ。刑務所の生存者たちは、アリスがアルカディアから自分たちを救いにきたのだと信じていたため、違うという事を知ってガッカリ。

飛行機は二人乗りのため、全員を船まで運ぶために往復するのは非常に困難だということで、彼らは他に刑務所を全員で脱出し、アルカディアに向かう術を考える。 

ミッション：アルカディアに向けて、刑務所を脱出せよ

しかし、刑務所はおびただしい数のアンデッドで囲まれている。一体どうやって脱出したら良いのか……その答えを知っている男が一人いた。特殊部隊員として、バイオハザード発生時に刑務所の警備をしていたものの、気を失って倒れていたため、囚人と誤解され監禁されていた、クリス・レッドフィールドだ。

実は彼はクレアの実の兄であり、彼らは感動の再会を果たす。しかし残念ながら、クレアは記憶障害のため彼の事を分かることはなかった。

そしてクリスはアリスに、自分の身の潔白、そして自分は脱出方法を知っていると訴える。ルーサーはそんな彼を良しとしないでいるのだが、アリスは彼に希望を託し、彼を解放させた。

クリスによると、刑務所の敷地内にある車庫に戦車あるので、それに乗れば身の安全を確保しながらアルカディアに向かえるという事だ。 

一刻もはやく逃げなきゃ！襲いかかるクリーチャーの数々

今作はストーリーが単純なのに対して、ゲームでもお馴染みのクリーチャーが続々新登場し、生存者が立てこもっていた刑務所に一斉に侵入してくる。

そこで、その面々を一旦ご紹介しておこう。

アンデッド

お決まりの。

マジニ

これ、進化したアンデッドといえばそうなんだけど、マジニっていう名前がちゃんとついているのだ。口から花弁のようなものを出して、生存者を捕らえる。アンデッドのようにその場で食らうのでなく、捕獲して水中に引きずりこむなどして補食するスタイル。穴を掘るのも上手い。ちょっと気持ち悪い。

処刑マジニ

第一印象はかなり強烈。全身釘打ちまくり、大きなハサミを背中にかつぎ、手にはなんか凄い斧をを持っている布切れを被った巨漢……一体なんて格好してるんだ。

全身が通常のアンデッドの何倍も強化されているため、頭部を撃ってもなかなか致命傷にならない。倒すためには、本格的に頭部を吹き飛ばす必要があるのだ。アリスとクレアがシャワールームで、このクリーチャーと戦うシーンはヒヤヒヤものだろう。気をぬけば、すぐに投げられた斧によって死んでしまう。

使えない戦車、盗まれた飛行機

それから、車庫の戦車をどうにかする組、武器を調達する組に分かれる。アリスとクリス、そして女優の卵は地下にある武器庫にむかうために水の中を潜っていくのだが、そこにマジニの襲撃が！女優の卵が餌食となり、二人は急いで武器庫の中に閉じこもる。

一方、車庫では戦車はエンジンを接続しなければ動かない事が判明。それには一週間程かかってしまうという。さて、どうするという時に、例の性悪プロデューサー、ベネットがその場にいた一人を射殺、自分の部下を連れて飛行機を乗っ取ろうとする。そんな時、ついにゾンビたちが正面門からなだれ込んできた。

そこでプロデューサーは部下をも見捨て、一人飛行機に乗って逃げて行く。アリスとクリスもそこに合流する。ここからアンデッドたちとの攻防が始まるのであった。

地下通路から海へ

例の巨大マジニもついに刑務所内に入り、シャワールームでクレアとアリスが激闘を繰り広げる。マジニがシャワールームに出現した時に掘った穴から下水道に抜けるために、一行は地下に潜っていった。 

アリスの恋愛事情

前作で両思いだったカルロスを失ったアリス。それから一年後、彼女に気になる人が現れる。それは、NBA選手のルーサー・ウェストだ。会った時から、お互い意味ありげな感じだったので見え見えだろう。

だが、残念ながらルーサーは地下に潜った際にマジニに襲われてはぐれてしまう。とことん男運ないよねアリス。 

無事に脱出！アルカディアに到着するが、そこは……

ついに地下から抜けてボートでアルカディアにたどり着いた一行。この時点で生き残っているのは、アリス、クレア、クリスの三名だけだった。船内には人気が一切ない。不思議に思っていた彼らは、船内の奥に進んでいくと例の企業マークを見つける。そう、このアルカディアはアンブレラ社のもので、全ては罠であったのだ。

クレアはそこで全ての記憶を取り戻す。自分がアラスカについた時、船からやってきたアンブレラ社の人間に仲間を捕らえられてしまったのだ。 

更に奥に進むと、そこには地下に収納されたカプセルの中に閉じ込められた生存者たちの姿が。前作でクレアとヘリに乗ったKマートも確認できた。生存者を助けようとするも、そこで彼らを待ち受けていたのは最強になったウェスカーだった。（例の性悪プロデューサーもいたよ）

我らがゾンビ犬の進化系！？

ウェスカーと対峙する三人。そこに現れたのはウェスカーのペットらしき、我らがゾンビ犬だ。だが、恐ろしい事にゾンビ犬も、マジニのように頭部パッカーン。これはケルベロスの進化系、アジュレというクリーチャーだ。もはや犬じゃない。 

ラスボスは、Tウィルスを摂取したウェスカー！

さて、ウェスカーは前回アリスから力を奪ったあと、自分自身にTウィルスを投与した。そしてアリス同様、超人的な力を得たのだが、彼はアリスほど細胞レベルでウィルスを分解する事ができなく、新鮮な人間のDNAを摂取しなければ人間の形を保てないようだ。

どんなに撃っても死なないウェスカーvs生身の人間となったアリス。死闘の末、ようやく勝つ事ができた。 

……と思いきや、ウェスカーは実は生きていて、一行がウェスカーのいた部屋に性悪プロデューサーを閉じ込めて去った後、彼を食べて、そのまま逃亡。しかしアリスは念には念を入れて、彼が逃亡時に乗り込んだジェットに爆弾を仕掛けておいたのだ。ジェットはアリスらが見守る中、空中で爆発する。

ルーサー・ウェストが生きていた！！

アリスがウェスカーとの死闘を終えた時、下水道からある男がマジニを撃ちながら走って出てきた。死んだと思われていた、ルーサーだ！さすがNBA選手、その体力が勝因だったと言えよう。

ちなみに彼は次作にも出演する。良かったね、アリス。 

生存者を解放！一見落着……ではなかった

アリス達は生存者を解放し、その数の多さに驚く。一同は希望を胸に抱きながら船を発進させたのだが、そこに数多くのアンブレラ社の戦闘用ジェットが到来。その指揮をとっていたのは……なんと二作目で生き延びた仲間、ジル・バレンタインだったのだ。

ジル、なんで敵になったの!?ていうかイメチェンしてて全然誰かわからなかったよ!!

実はあの男も執念深く生き延びていた……？

これは私の憶測とも言える見解なのだが、先述のルーサー・ウェストが脱出するシーンにてあるものが確認できる。奥に海が広がっている下水道、そこから見える海の空の方から何かがヒラヒラと落ちて行くのだ。私はこれを、爆発したジェットからパラシュートで脱出したウェスカーだと思っている。

という事は、またウェスカーが現れるのか、そして一体何故、ジルがアンブレラ社の人間になったのか、生存者たちはどうなってしまうのか……それはまた次回の記事で。

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