ドウェイン・ジョンソン、DC映画『ブラックアダム』に『ジャングル・クルーズ』監督を起用した理由とは

ディズニーの人気アトラクションをドウェイン・ジョンソン主演で映画化する『ジャングル・クルーズ』。この作品で監督を務めるジャウム・コレット=セラは、ドウェインと次回作で早くも再タッグを組む。DCコミックス原作映画『ブラックアダム(原題:Black Adam)』は、ドウェインが「DCユニバースのヒエラルキーを変える」と豪語する一作。なぜ、この映画にコレット=セラ監督が選ばれたのか?
コレット=セラ監督は、これまで『エスター』(2009)や『フライト・ゲーム』(2014)『ロスト・バケーション』(2016)など、ホラーやアクション、サメ映画など多様なジャンル映画を手がけてきたフィルムメーカー。米Comicbook.comはドウェインは「大きな情熱と才能の持ち主で、尊敬されるべき監督」だと言い、特にその“世界構築”の技量を称えた。
「『ジャングル・クルーズ』を観てもらえればわかるように、彼(コレット=セラ)は世界を作るのがとても上手い。巨大で広大な背景や設定を使いながら、とても身近なものに感じさせる。『ブラックアダム』での仕事も想像できると思いますよ。[中略]『ジャングル・クルーズ』は3年前に撮影して、ようやく公開されます。監督やストーリーテラーとして、そしてフィルムメーカーとしての、彼の能力と技術をようやく見てもらえるわけです。」
『ジャングル・クルーズ』『ブラックアダム』の両作でプロデューサーを務めるハイラム・ガルシアは、『ジャングル・クルーズ』の撮影中にコレット=セラを『ブラックアダム』に起用することを決断したと語っている。決め手はドウェインのチームとの好相性にもあったようで、ドウェイン&ハイラムの提案をコレット=セラはすぐに快諾したそうだ。
コレット=セラ監督の技量について、ハイラムはプロデューサーとして「実際には大作ではなくとも、まるで大作のように思える」映画づくりを挙げている。「非常に小規模の映画でも最高の物語を語れるし、ジャンルをうまく活かしながら、ダークでエッジの利いたこともやれる。(『ジャングル・クルーズ』も)楽しいアクション・アドベンチャーですが、怖さや鋭さも欲しかったんです」。作品に対する巨大なビジョン、そして核心を的確に捉える視線にも惹かれたのだそうだ。
『ブラックアダム』のシャザムの宿敵であり、支配欲求に取り憑かれたダークヒーロー・ブラックアダムの物語。エジプト・カーンダックにて奴隷を解放し、ロック・オブ・エタニティの魔法使いに封印されたブラックアダムが復讐のため現代に蘇る。撮影は2021年4月に開始され、7月下旬に終了。ドウェインが「体力的にも精神的にも、キャリアの中で最も困難な仕事でした」と語るほどの作品、果たしてどんな作品になっているのか。
映画『ブラックアダム(原題:Black Adam)』は2022年7月29日に米国公開予定。
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Source: Comicbook.com, Collider