『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』クララ・マクレガーにインタビュー ─ 父ユアンへの想い、感動ラストに込めたもの

このページには、『ブリーティング・ラブ はじまりの旅』ラストシーンの解説があります。
──観客には、この映画から何を持ち帰って欲しいですか?
うん、良い質問ですね。(しばらく考えて)まずは、みんなにこの映画を勧めてほしい!(笑)真面目なところでは、とにかく楽しんでもらえたら嬉しいですね。面白いシーンもたくさんありますから、明るい雰囲気が伝わったらいいなと思います。それから、疎遠になっていた家族とまた繋がるきっかけになったら嬉しいです。自分自身をもっと許せるようになったらと思います。

──ラストシーンについてお聞きします。この映画は「受け入れること」のプロセスを描いた映画だと感じました。彼女がリハビリ施設に行く決心をするラストが素敵ですね。でも、彼女は扉を開いただけです。これからまた彼女の新しい癒しのプロセスが始まるんでしょう。きっと人生とはプロセスの連続なのですね。こうした「受け入れること」のプロセスを描くこと、最後に彼女をあの場所に連れて行ったことについて教えてください。
私より上手に語ってくれましたね(笑)。人生とは、プロセスの連続。確かに、このプロセスは、ある意味ではまた新しいプロセスの始まりだったんです。
ラストシーンについては、まず、彼女が自分の意思であそこに行くと決心することが大切でした。父から車の鍵を渡されて、自分で運転してあそこに行きたいと思ったんです。あのラストはまさに新しい幕開けであり、あそこから新しい旅が始まったのです。あれからどうなったのかは、ある意味では問題ではないと思います。彼女があの扉を開いたということ。どんなことでも、それが一番大変なことですよね。依存症であれ、なんであれ、最初の一歩を踏み出すということ。扉を開いて、向き合うということ……。

私にとってとても大事だったのは、彼女が一旦(施設から)退出する描写を入れることです。すると、そこではまだ父が待ってくれていた。だから、彼女はまた足を踏み入れられる。
私は、映画が新しい物語の余韻を残してくれるのが好きです。全てがまとまらなくても良い。最終的にあの父と娘がどうなったかはわかりません。でも、彼女はチャンスを得た。それはつまり、2人の関係性にもチャンスが与えられる、ということです。

親子の愛は複雑だけど愛おしい。『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』は全国公開中。
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